アクション巨編。

2018年、春節映画の興行売り上げ第3位。

だったが、この2月末の時点では順位が入れ替わり、現在1位となっている。

 

春節が終わっても観客が減ることなく、1位だった『唐人街探案(邦題;ぼくはチャイナタウンの名探偵 2)』、2位だった「捉妖記(邦題:モンスター・ハント)2」を抜かした。

 

分かる気がする。

というのも、内容がハードで、お正月気分で見るようなかんじではないのだ。

笑い、一切なし。

それもそのはずで、2015年から始まったイエメン内戦の実話を元にしたストーリーで、2015年の3月26日以降の数日間で、中国海軍が、現地に残った中国人を救出した経過を、映画にしているのだ。

 

これが、ダンテ・ラム(林超賢)監督(←すごくいい監督、他の作品も見て欲しい)の手にかかると、かっこいいね、迫力だね というだけでなく、戦いの矛盾や惨さのリアルな部分も描かれて、スクリーンから目が離せない。評判が評判を呼び、見なくちゃいけないかなと思って見にいった人が多いのだろう。

 

 

ただ、びっくり!なのが、ストーリーが去年公開された『戦狼2』(邦題;ウルフ・オブ・ウォー)とほぼ同じということだ。←えっ!?

 

もともと、予告編を見た時に、「ん?なんか『戦狼2』(邦題;ウルフ・オブ・ウォー)にそっくりじゃない? 余ったフィルムで作ったんじゃないの?」と、軽いデジャヴ。笑。

 

だったのですが、それは監督も違うし、役者も違うし、全然そんなこともなかったけれど、(それに、実話だけに内容は重く、笑っている場合ではなかった)、でも、ひょっとしたら、『戦狼2』(邦題;ウルフ・オブ・ウォー)のほうが、こちらの話しを参考に書かれたのかもしれない。そのくらい、同じ。

 

『戦狼2』には、最後メッセージがあったが、今回も同じようなものがあります。

 

まあ、・・・さらっとあらすじにいってみたいと思います。

 

 

あらすじ

中東のある国(伊维亚共和国という架空の国)で、内戦が勃発した。(イエメンとは言わない。)

中国海軍は、伊维亚共和国の国内にいる中国系の人々を救助する命を受けて出動している。艦長は、『マンハント』で福山雅治と共演した张涵予+ジャン・ハンユー。

 

 

うまく逃げて来たものたちもいたが、まだ大使館や地方に取り残されている者たちがいる。それを救助して軍艦まで連れてくる任務を負ったのが、”咬龍突撃隊”だった。(←チームの名前がすごい!)

 

メンバーは、8名。

隊長 (張譯;ジャン・イー)

副隊長で爆破の専門家 徐宏;シュ・ホン(杜江;ドウ・ジャン)

狙撃手 顧順;クウ・シュン(黄景瑜;ジョニー・ホアン)

狙撃手の補助 李懂;リ・ドン(尹昉;イン・ファン)

機関銃担当 佟莉;ドン・リー(蒋璐霞;ジャン・ルーシャ)

機関銃担当 張天德;ジャン・ティエンダ(王雨甜;ワン・ユーティエン)

通信兵 庄羽;チョアン・ユウ(麦亨利;ヘンリー・プリンス・マック)

医療担当 陸琛;ルー・チェン(郭家豪;グオ・ジャンハオ)

 

 

 

咬龍隊は、まず、市内に逃げ後れている人たちを救出に行く。そこでは、激しい銃撃戦などどいう生易しいものではなく、反乱軍(と言っていいのかしら?)が人質の一般人の首に爆弾をしかけてこちらに突っ込ませたり、あちこちに吹っ飛んだ死体がちらばり凄惨な状況。

 

 

 

そこをなんとか助け出したあと、企業で働いていて、捕まってしまった女性の救出のため地方の街へと行く。

そこには、記者の夏楠;シャー・ナン(海清;クリスチーナ・ハイ)が同行したいと言い張って着いて来た。彼女は、ウランを精製して密売しているテロリストを追っていた。

 

↓夏楠;シャー・ナンは、ロンドンのテロで、自分の夫と子供が死んでしまった過去を持ち、執念でテロリストのことを調べていた。最初は、この意固地な女は何だ、と思うが、事情が分かり、隊長は彼女のためにもこの作戦を成功させようと思う。隊長は、人情派なのです。

 

 

一行は、途中の砂漠で攻撃され、咬龍隊を護衛する伊维亚共和国の兵士は全滅し、自分たちだけで任務を遂行することになる。

街に着くと、数日前に反乱軍によって街は乗っ取られ、男性は殺され、女性と子供はどこかに連れ去られ、数人の女性だけが厳しい監視の中、テロリストたちの食事の世話をさせられていた。

 

 

狙撃手同士の息詰まる戦いも、見応えある。←監督の手腕と思う。

 

 

テロリスト150人に対して、咬龍隊は8人。

作戦を練って女性救出に動くのだが、多勢に無勢。予想していなかった事態も起こり、(←砂嵐とか)、作戦は困難を極める。

 

決められた出航時間が迫る中、軍艦では、通信が途絶えた咬龍隊を心配していた。

巨大ドローンを飛ばして様子を偵察しようとするのだが、それも攻撃されてしまい、救助のしようもない。

咬龍隊の8人は、自分たちが逃げ出すことすら困難な状況へと陥っていく・・・。

 

 

 

 

監督がリアリズムの人だから、戦闘シーンはただ爆発するだけでなく、表現が激しいです。気の弱い人は、死体とか見れないかも。きれいな死体じゃないから。

 

 

どちらかというと、国内向けに作られた映画かもしれないが、監督も俳優も有名なので、日本での公開あるかもしれません。

 

 

最後に紹介、隊長役の張譯;ジャン・イー。

いい役者です。って、私が好きな俳優さんです。はい。

 

 

 

 

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