恐ろしい体験をした。
忘れないうちにここに綴らねばなるまい…。
自分は大丈夫!
そう高を括ってはいないだろうか?
山についてはか~み~は素人である。
登るとすれば自分を試しに行くので、妙義山上級者コース専門なのだが…あくまで体力・腕力・危険察知能力・瞬発力・動体視力(関係ないかw)に自信があるからチャレンジしているに過ぎない。

訪れたのは南牧村にある三ツ岩岳。
ここは日本式双晶が採集できると言うことで、とりあえずどんなものかこの曇り無き眼で見てやろう!
…とポイントもわからぬまま『北にある』と言う情報を元にバイクを走らせた。



南牧村は…本当に何も無い…。
まさに限界集落で、地元から若者が次々と居なくなり…過疎の村になっている。
かつては林業で財を築いた人達も多く、村は潤っていたのだが、時代の押し寄せる波には勝てる筈も無く…人が寄る場所は道の駅オアシスなんもくぐらいなのである!



南牧村は自然が豊富で気持ちが良い♪
訪れるのはこれで2回目。
気づけば2週連続。
先週の事はまたそのうち載せるとしよう。



三ツ岩岳の登山口はこの大仁田ダムの所にある。



ダムがカッコいい!
重力式コンクリートダム…ッッ!!
まぁ特に興味があるわけでも無いので、そそくさと登山準備に取り掛かる。



登山口に祠があった。



軍手をはめ、コンパスを準備し水分補給を済ませたら出発だ!



ふむふむ…やっぱり何も無い…ッッ!!



おや…こんな山奥なのにやけに綺麗なトイレがあるじゃないか!
しかも感想ノートが吊るされていた。
ノートがあるととにかく何かしら絵を描きたくなるので、今回も描いてみた。



ノートは数ページしか文字が書かれていない。
常に筆ペンを持ち歩いているので、早速描かせてもらった。



人は誰もいない。
絵を描いている時に、二人の人が一瞬だけ来ただけで登山してる者はいなかった。



本当に双晶は見つかるのか?
場所が見つかる保証はどこにも無かったが、きっとある!
の確信の元、歩き出した。
登山道は滑らかすぎて滑る。
トラロープが張ってあるが、トラロープは滑るのであまり好きじゃない。



しばらく登ると怪しそうな場所を見つけたので、登山道から外れ急な斜面をよじ登る。



かなりの斜度だ。
下をほじくったりするも見つからない。
洞窟もありそうだなーとか思って登ってたら…マムシに遭遇!
すっかり忘れていた。時期的に注意しなくてはならない奴だよな。



マムシがいたので再び登山道へ。
何も見つからずコンパスを頼りに、再び登山道を外れそのまま稜線に出た。
意外とあっけなかったなとか思いつつ…ポイントも見つからないので、稜線歩きに切り替えた。



こう言う人が踏み込んでない場所にこそ…双晶はあるのだ!
と自分に言い聞かせ、目の前に聳える岩峰を目指した。
これが間違いだった…。

それは自分の人生最大の窮地に立たされ…己の無力さを痛感したからに他ならなかった…。