みんなが自給自足だったら、
自分で作った作物や
たくさん釣れた魚は食べきれないから、
きっと近所の人にあげると思います。
もらった人も、
自分が作った別なものを、
野菜や魚をくれた人に、
分けてあげるんじゃないかと思うんですよ。
なぜなら、
仲間に感謝しているから、
自分のものを仲間に分かち合うことに、
きっと喜びを感じるだろうから。
こうして日頃から、
分かち合いの精神でつながっているから、
何か困ったことがあったら、
お互いにきっと助け合うと思います。
この助け合いの原点が縄文社会の暮らしにあり、
それが現代社会の私たちのＤＮＡの中にも、
ちゃんと残っている気がします。
魚だって、いっぱい釣ったとしても、
近所の人にあげる程度だから、
乱獲はしなかったでしょう。
みんなの食べる分だけあればいい。
それが平和な循環社会だということも、
縄文の人たちは、
長年の経験で知っていたのでしょう。
私たちが本来の人間らしい暮らしをするなら、
自ずと平和な社会になるように
できるているのではないかと私は思います。
「お金」というものが、
私たちの社会で使われるようになってから、
お金によって暮らしが左右されるようになり、
とにかくお金をたくさん持ちたいという欲求や、
人に奪われるという恐怖が生じるようになり、
争いを引き起こしている側面があるのではないかと思うのです。
お金を悪いものだとか、
汚いものだと言っているのではありませんよ。
お金は便利なようで、
実は人々の必要以上に求める欲望を掻き立て
争いを引き起こし
人間にとって何が本当に幸せなのかを、
わからなくしているということに
そろそろ気づくときなのではないか
と言いたいだけです。
田舎に行くと、
今も縄文時代のように、
自分の土地で取れたものを近所に配ったり、
何かあったら近所で助け合う習慣が根付いていたりします。
そういう田舎の人間関係を
煩わしいという人もいますが、
私は実家に帰るたびに、
そんなご近所さんの温かさに触れて、
幸せな気持ちになります。
お金に振り回されている社会より、
お金がそんなになくても、
助け合いで成り立っている社会の方が、
人間は幸せなんじゃないかと思います。
そろそろ目を覚まして、
お金の支配から脱し、
助け合いの社会に移行したいものですね。
それではまた
今日も素敵な1日を
王様文庫1位獲得 
