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暗昏冥cryツアー
第一部
富永太郎さん、中原中也さんを
猫と郭公さんに仲介してもらい
みなさまにたっぷり
ご紹介したあとは
フランスの大詩人
ヴェルレーヌも
アルチュール・ランボーも
ご紹介しました。
休憩の時間。
○
so.幻想時空旅行社の
料理部・デザート部の
リンさんによる
秋のデザート
Autumn✖︎4
秋の優しいいろと豊かな実り。
リンさんが腕をふるってくださいました。
かぼちゃのバターケーキ
林檎と胡桃のチーズケーキ
新生姜と豆腐のムース
クライフォーゼリー
4つの果物入り
とてもとても、美味しかった!
メニューはあいなちゃんがつくってくれた。
鮮やかな幻想時空旅行社らしいメニュー。
○
第二部は
デザートを
食べていただきながら
背中合わせで
狸さんと
野ねずみさんに
導かれ、
原民喜さんと
大手拓次さんの詩の世界へ。
4人の詩人が生きた時代には
結核、という感染症が
大きく長い曇り空のいちにちのように
時代の宿命として
横たわっていました。
彼らは、妻を
子どもを、友人を
そして、自身を
その病により、亡くしました。
そんな時代だから
仕方がなかった、と
言ってしまえば、
わたしたちのコロナ禍も
そうなります。
○
曇り空の下であっても
ひとは、暮らし
ひとを愛おしみ
ひとと響き合い、
生きている。
○
詩人たちが
若くして夭折したこと、を
この日、あらためて
その命の短さ、尊さを
わたしたちは感じ
時に荒ぶる
繊細な魂を愛おしい、と
思いつつ、
彼らの煌めく詩を
皆で、いくつも
《発見した》のでした。
ことばという香料で
胸を満たし…
⇩
🕯台本より
epilogue
「言葉の香気(こうき)
ことばは、空のなかをかけりゆく香料のひびきである。ゆめと生命とをあざなはせて、ゆるやかにけぶりながら、まつしろいほのほ(ほのう)の肌をあらはに魂のうへにおほひかぶせるふしぎのいきものである。(中略)
ことばのにほひは、ねやのにほひ、沈黙のにほひ、影のにほひ、(中略)大地の底にかきならす湖上の笛のにほひ、はびこる動乱の霧に武装をほどく木馬のにほひ。
まことに、ことばはたましいのつくるそよかぜのながれである。」(大手拓次の詩より引用)
ガク「まさにその通りだ。ぼくたち、幻想時空旅行社の社員たちは、ことばのにほひを追って、旅をしているんだ」
シマユキ「ことばのにほひ、ことばの響き、ことばのきらめきをおって旅をしているのですね。」
ガク「クライの達人、クライフォー
中原中也、富永太郎、原民喜、大手拓次
彼らが冥界へと去っても、これらは去っていかなかった。
ぼくたちは、本をひらき、いつでも、それに会える」
◆旅の終わり
(♪⑪)薔薇と野獣
(スライド⑭)幻想時空旅行社(ロゴ)表示
○
○
○
会においでくださった
みなさまとの写真を。
あいなちゃんと
詩人たちに敬意を込めて。
幻想時空旅行社、絵本部児童文学部に
入っていただいた、おふたりと。
衣装部のみゆきさんと。
留め袖コートを考えて、縫ってくださった。
お帽子もみゆきさんより貸していただいた。
リンさんも一緒に
みなさまと❣️
大活躍した、機材さんたちも☺️
秋の、良きいちにちと
なりました。
お写真、みなさまから
お借りしました☺️
○
あいなちゃんとのユニット。
幻想時空旅行社の
次なるツアーは
多分、来年。
草野心平氏をめぐる
居酒屋談義な夜
賢治も太宰も壇も、来る。
もしくは
与謝野晶子氏をめぐる
辻潤やら大杉栄やら
夫の鉄幹やら、有島武郎やら
個性的すぎる男たち&女たち。
など、フューチャーしたら
おもしろいかしらん。
などと、考えています。
○
わたしたちは文字を追って旅する
幻想時空旅行社
社員募集中!
また、お会いしましょう!
次回は、幻想時空旅行社の本
無職研究弐〜鴨志田学くんの場合のことを
オハナシさせてください。
○
みなさま、良き
金曜日を!
しお
Introduction の台詞
誰もみな、曇り空のしたを
明日は晴れるか、雨になるか、と
わからないまま、歩いているのです。
はちゃめちゃのきょう 5月 曇り空の、日より
(♪②)音楽 獣ゆく細道
この世は無常(歌詞) そう、無常。
みんな、わかっているのさ(歌詞)
わかっているさ。
誰もが移ろふ(歌詞)俺たちだって
そう絶え間ない流れにただ
右往左往している。(歌詞)
そうやって生きてきたんだぜ。
~秋の夜まで聴く。少し、音を絞る。
◆導入文
♪・・・音楽流し続ける
さあ、みなさま、ようこそいらっしゃいました。
2021年秋、幻想時空旅行社のツアーへ、ようこそ曇り空のいちにちへ。ようこそcaféゴーシュへ。
さてさて、ひたすら明るく居るのに疲れた方、ごり押しの〈いつも通り〉に青息吐息の方
もし、いらっしゃいましたら、どうぞ、本日は、こころの電球を消して、こころのコンビニエンスストアを閉めて、こころの満員電車を全方向不通にして、この小さな店で、クラク過ごしてください。
café・ゴーシュ、この小さな店では、どなたでも安心してクラクなっていただけます。ええ、誰も眉をひそめたりはしません。
光の方へ向かって歩き続けましょう、などと明るく悲愴に呼びかけてくるひともいません。やばいぜ、あいつ、クラクなってるぜ、と噂されたり、要注意だ、と、密告されたりもしません。
さて、・・・・・クライとは何か?
滅びへの道か、はたまた再生への道か?
クラクなることに、意味があるのか、無いのか?
答えは、すでに冥界でのんびり過ごしている、クライの達人たちに尋いてみましょう
。
そうです。本日、幻想時空旅行社が時空を超えて皆様をご案内するのは、彼らへと続く細き獣道。
登場人物は、孤独と文字を愛する青年、鴨志田学くん、
同じく本を愛する、お嬢さんこと、志摩雪さん。
それから、ふたりが愛する宮沢賢治、の童話〈セロ弾きのゴーシュ〉から飛び出してきた、
此岸と彼岸を自在に行き来する愛すべき獣たち。
そして、幻想時空旅行社、ツアーガイド部のわたくし、しお、と
「書類管理部のあいな」が、みなさまを不思議な、昏いティータイムへと誘います。
題して、詩人たちの四重奏、シジンカルテット!
わたしたちが選出した、クライの名手たち、
富永太郎、中原中也、大手拓次、原民喜、クライフォーを、お迎えして、
彼らの人生、彼らの友情、彼らの病、恋、そして無論、文字たちをお楽しみいただきます。
そして、今日は、幻想時空旅行社、料理部caféリンさんによる
秋のデザートカルテット、オータム4も登場。
こちらは、caféゴーシュ限定メニューとなっております。
そして、わたしたちの本日の出で立ち、ごらんください。
こちらは、幻想時空旅行社、最強の衣装部によります
クライを旅する衣装〈漆黒〉、これを纏っております。
(♪絞る)
さて、まずは、ひとつめの時空境界線を超えましょう。
わたしたちは、コロナ禍という〈曇り空の〉、その、ただ中で
青年とお嬢さんの会話を、なぜか聴くのです。そこから、旅が始まります。
(♪③)トロイメライ(ピアノ)フジコversion