Привет( ・ω・)ノ

うだるような暑さの中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こんな暑い日は一歩も外に出たくないなあ、とは思うのですが、仕事をしているとそうは行きませんね(´・ω・`)

せめてできるだけインドアで過ごしたい・・・そんなふうに思います。

というわけで、今日は仕事の合間を利用して、以前から行きたかった「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」に足を運んでみました。



バレエ・リュス展は六本木の国立新美術館で開催されています。

地下鉄千代田線乃木坂駅直結ですが、六本木駅からも徒歩で行ける距離です。







現代の芸術・ファッションの源泉


ピカソ、マティスを魅了した伝説のロシア・バレエ

魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展


素敵なタイトルに期待が高まりますw


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■バレエ・リュス(Ballet Russes)とは…

ロシア出身の芸術プロデューサーであるセルゲイ・ディアギレフ(Сергей Дягилев:1872-1929)が主催した伝説のバレエ団。ロシア語ではРусский балет Дягилева(ディアギレフのロシア・バレエ)と呼ばれる。

パリを中心として活動し、ニジンスキーに代表される数多くのバレエダンサーや振付師を育成するとともに、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、プロコフィエフ、ラヴェル、サティなど数々の音楽家の手になる作品を世に送り出した。


また、ピカソ、マティス、ユトリロ、ローランサン、ココ・シャネル、キリコなど、美術やファッション分野にも協力者が多い。


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主催は国立新美術館、TBS、オーストラリア国立美術館。

ロシアのロの字もない・・・っていうか、何でオーストラリア?

と思っていたのですが、展示を見てその理由がわかりました。

主催者であったディアギレフの死とともに解散したバレエ・リュスに触発され結成されたバレエ団の一つであり、ディアギレフ時代の主要メンバーが参加した「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」(拠点:モナコ)の巡業先の一つがオーストラリアだったそうです。

その縁なのでしょうか、オーストラリア国立美術館が、サザビーズのオークションで約400点ものバレエ・リュス関連の作品や資料を購入し、その後も積極的に蒐集してきたそうです。

だからオーストラリアなのか。なるほど( ´_ゝ`)

ちなみに「バレエ・リュス(ロシアのバレエ)」とはいうものの、1度もロシアで公演したことがなかったそうです。


↓↓展示の様子(youtubeより)↓↓



以下、大雑把な感想。



・木曜の夕方という時間にもかかわらず、意外に人が多かった
夏休みだからでしょうかね( ・ω・) でも、ゆっくり見ることができました。

・客層はほとんどが女性
比較的若い女性が多く、バレエ・ダンサーやデザイナーっぽい人もちらほら(単なる印象ですが)。カップルも家族連れもいなかったし、男性は2~3人しかみかけませんでしたw

・コスチュームの他、デザイン画も豊富に展示されている
個人的には衣装デザインや舞台デザインにとても興味があったので嬉しいw

・バレエの映像が流れていたり、BGMにバレエ音楽が流れている
入ってすぐのところで展示の概要の映像が流れるのでわかりやすいです。「イーゴリ公」の衣装のコーナーでは「ポロヴェツ人の踊り」のBGMが流れるなど、芸が細かいw


なお、展示は時系列順に、

 Ⅰ. 1909―1913 :ロシア・シーズン、歴史的エキゾティシズム
Ⅱ. 1914―1921 :モダニズムの受容
Ⅲ. 1921―1929:新たな本拠地モンテカルロ
Ⅳ. 1929―    :バレエ・リュス・ド・モンテカルロ


こんな感じで区分けされていました( ・ω・)

32演目、約140点が展示されています。

衣装は演目ごとに並べられていて、ほとんどの衣装が360度見られるようになっています。

紹介文に作品の簡単なあらすじと、活動の経緯が記されているので、バレエにあまり詳しくない人でも楽しめるかも。

ちなみに私が一番面白かったのは、

・ロシア叙事詩を題材にした作品「サトコ」に登場するタツノオトシゴの衣装
人型ではない役の衣装。その発想が面白い。

・豚のマスクをかぶった騒ぐ人の衣装デザイン画
豚の表情がツボ。

・星座役の衣装
これも人型の役ではないけれど、実際にこの衣装を着て踊れば星座に見えるんだろうな、と興味深かった。

・ロシア革命と社会主義国家の建設を題材にした作品「鋼鉄の踊り」
「ソ連を題材にしたバレエ」という主題が斬新。舞台上でハンマーを振りまわすバレエだなんてΣ(゚Д゚)


そういうわけで、時間の都合上あまり長いこと居れなかったのですが、初めて見るものばかりで大変満足いたしました( ´∀`)


ミュージアム・ショップでポストカードも買ったよ!



↑↑言わずと知れたニジンスキー



左:『金鶏』の農婦の衣装デザイン(ナタリア・ゴンチャロワ)
ロシアの民衆版画「ルボーク」を何となく思い起こさせます。

右:『シェエラザード』の衣装デザイン(レオン・バクスト)
バクストのタッチは天野喜孝っぽいなあと思った。影響受けてたりするんだろうか(謎)


バレエ・リュス展は9月1日まで、六本木の国立新美術館で開催されています。

バレエに興味がある方、ロシアに興味がある方はもちろん、フィギュアスケートに興味がある方にもオススメです( ´∀`)

この夏のお出かけにいかが?