Привет( ・ω・)ノ


巷ではお盆休みですねー。

私は普通に仕事なのであまり関係ないですが、ご近所の人は帰省している方が多いようです。

心なしか、今日は通勤電車もスーツケースを持った人が多かったような。

ちなみに私は8月末か9月の始めに休みをとる予定です。

帰省と1泊2日程度の小旅行をしようと思っています。

さて、突然ですが今日8月13日に東京スカパラダイスオーケストラのニューアルバムが発売されました。

このアルバムに収録されている「ペドラーズ2014」という曲、実はロシア民謡のアレンジ曲なんですよね( ゚д゚)

ペドラーズとは、英語で「行商人」のことです。

そしてこの曲のロシア語版のタイトルはКоробейники(コロベイニキ)Коробушка(コロブシュカ)ともいいます。

日本では「コロブチカ」(<коробочка:箱)の名前でも親しまれています。

あのテトリスのBGMと言えばピンとくる人もいるかも?



というわけで、今日は『行商人』の色んなアレンジを集めてみました!


■ピャトニツキー国立民族合唱団


まずは基本から!

正統派のロシア民謡って感じで素敵ですね(・∀・)



■テトリスBGMバージョン


子供の頃ゲームボーイでハマっていたのを思い出しますw

そういや、テトリスを題材にした記事を昔書いたっけ・・・

【過去記事】ドミノとテトリスの以外な関係



■東京スカパラダイスオーケストラ『ペドラーズ2014』(トレーラー)

アレンジがすごくカッコ良い( ・∀・)!!

こうしてみると、同じ曲でもずいぶん違う表現方法があるんだなあと思いますね。


■コロブチカ ~学校フォークダンスDVD小学校編より~(日本フォークダンス連盟)



『行商人』はフォークダンス曲としてもよく使われます。上の動画では、歌詞の由来や日本に入ってきた経緯についても紹介されています。

ロシア

第一次世界大戦後、船員や移民によってアメリカに紹介

アメリカ風にアレンジされて日本へ


踊り方の説明がわかりやすいです(・∀・)


■橋幸夫「いのちのうた」(コロブチカ)


大御所、橋幸夫さんも歌っています( ´∀`)

バックで踊る熊さんがシュールw


■初音ミク「♪Коробушка(コロブチカ)」3DPV

yasuhiko16さんによるミクさんバージョン。

ミクさんによるロシア語ソングは意外と多いですよねw


どうでしょう、同じ原曲でもずいぶん雰囲気が違うものです。



ちなみに、原詞はあの有名な19世紀のロシアの詩人、ネクラーソフ(Н. А. Некрасов)によるものです。

以下、ロシア語の歌詞↓↓



«Ой, полна, полна коробушка,  おお、箱は満杯、満杯、
Есть и ситец и парча.        更紗もあれば錦もあるぞ。
Пожалей, моя зазнобушка,    哀れんでおくれ、わが愛しき女(ひと)よ、
Молодецкого плеча!        勇ましき若者の肩を!

Выди, выди в рожь высокую!  ゆけ、ゆけ、背の高いライ麦畑へ!
Там до ночки погожу,       そこで夜まで少し待とう、
А завижу черноокую –      そして黒い瞳の女(ひと)を遠くに見れば
Все товары разложу.        品物を全部広げよう。

Цены сам платил немалые,     俺自身かなりの金を支払ったんだ、
Не торгуйся, не скупись:      駆け引きするな、けちけちするな:
Подставляй-ка губы алые,     真っ赤な唇よせて、
Ближе к милому садись!»      素敵な男のそばへ座れ!

Вот и пала ночь туманная,     そら、とうとう霧立ちこめる夜が降り、
Ждет удалый молодец.       向こう見ずな若者は待っている。
Чу, идет! — пришла желанная,  さあ、来るぞ!待ちわびた彼女が来たぞ、 
Продает товар купец.        商人は品物を売る。

Катя бережно торгуется,      カーチャは用心深く駆け引きをして、
Всё боится передать.         すべてを渡すのを危ぶんでいる。
Парень с девицей целуется,     若者は乙女と口づけを交わし、
Просит цену набавлять.       値段の上乗せを頼んでいる。

Знает только ночь глубокая,    深い夜だけが知っている

Как поладили они.           彼らがどんなふうに折り合いをつけたか
Распрямись ты, рожь высокая,   まっすぐに立て、背の高いライ麦畑よ、
Тайну свято сохрани!         秘密を清らかに守るのだ!

«Ой! легка, легка коробушка,   おお!箱は軽いぞ、軽い、
Плеч не режет ремешок!      肩にベルトは食い込まない!
А всего взяла зазнобушка     愛しき人が買ったのは
Бирюзовый перстенек.       トルコ石の指輪だけ。

Дал ей ситцу штуку целую,    彼女に贈ったのはまるまるひと巻きの更紗、
Ленту алую для кос,         おさげ髪に結わえる真っ赤なリボン、
Поясок — рубаху белую      草刈りのときに白いシャツを
Подпоясать в сенокос, -       締めるための帯、

Всё поклала ненаглядная      愛しい女(ひと)はトルコ石のほかは
В короб, кроме перстенька:   箱の中へすべて収めてしまった:
«Не хочу ходить нарядная    「愛するひとがいないなら
Без сердечного дружка!»    おめかしなんてしたくはないわ!」

1861


ちなみに歌詞はいくつかバージョンがあって、上のは私がよく歌っているやつです。

ロシアの詩は、リズムが美しくて良いですよね。

上の歌詞の1番を取り上げてみましょう。

«Ой, полна, полна коробушка, 
Есть и ситец и парча. 
Пожалей, моя зазнобушка, 
Молодецкого плеча

赤字=アクセント位置

ロシア語では母音にアクセントがあり、長く強く発音されます。

詩ではアクセント配置がリズムになっています。

この詩は強弱強弱・・・のリズムを持っています(хорей)。

それと1行目の最後のкоробушка(カロープシュカ)と3行目のзазнобушка(ザズノープシュカ)2行目のпарча(パルチャー)と4行目のплеча(プレチャー)で韻を踏んでいます。


原詩を読むと、本当に響きが美しいと感じます。

黙読するだけでなく、やはり声に出して読みたいものです。