自然の恵みを頂く | とろけるアロマ L'oiseau Bleu ロワゾブリュ 京都在住・伊賀もんセラピスト
おはようございます(*^^*)

まだまだ寒さが厳しく、インフルエンザの流行で世のお母さん方は大忙しですが、皆さまは大丈夫でしょうか?

そんな中、昨日は葛の根を掘るWSに参加するため、奈良県宇陀市の里山文庫さんへお邪魔しておりました。

葛は漢方の葛根湯に配合されており、字の如く葛根です。この葛の根から澱粉を取り出すと、葛粉が出来ます。

昨日は
葛の根掘り→根を細かく刻む→潰す→水に晒す→越す→葛粉を抽出→葛湯にして楽しむ
という一連の作業をしてきました。
葛の根は全てが澱粉を蓄えている訳ではありません。今回は事前に調べて下さって、参加者はすぐに掘り出しが出来ました。

本来なら使える根を探すのが大変で、元々は農閑期の農家さんがされていたお仕事だそうです。それが専門職の葛根掘り師になり、現在まで世襲制で続いています。なんと4ヶ月程度のお仕事で1年やっていけるとか⁉︎そのかわり肉体労働ですから、中途半端な男子は逃げ帰るそう。(笑)

葛は林業の方には不要植物の為、蔓の部分はすぐに刈られてしまい、成長に適した落葉樹の森も開発でほとんどありません。国産の葛が取れるのは後10年と言われています。

そんなお話をスタッフから聞きながら、葛の根掘りを約2時間。岩だらけの山の斜面を掘って出てきた根っこは、まるで木の幹です。生命力を感じました。

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葛の根は土を洗い、小さくします。

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澱粉が出やすいように繊維を潰します。

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水の中で繊維を揉んで、澱粉を水に溶かします。

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その水を何度か濾すと、白い葛粉が採れます。
途中で由緒ある水分神社へお参りと水汲みに行き、その水で葛湯を作って頂きました。

自分達で作った出来たての葛湯は、とっても滋味の溢れるお味でした。なんとか日暮れまでには作業を終える事が出来て良かった!
お昼は炭火焼の秋刀魚がでたり、みんなでお餅をついて食べたり、スタッフや参加者の皆さんも個性的で、凄く楽しい1日でした。

若者が農業、養蜂、馬で観光業など夢を叶えるために移住していて、数年の間は行政が助成金をくれるそうです。夢を叶えるために行動できる行動力こそ、本当の智力だなぁと思います。

今回お邪魔した里山文庫さんは、古民家を改装してWSをされています。今年からは農業体験も出来るゲストハウスを開始予定です。春は枝垂れ桜ツアーを企画中との事、楽しみです!!

では、本日も心温まる1日をお過ごし下さい✨