少し退屈な話が続きますが、どうかお付き合いくださいませ
ビタミンと、ミネラルは、炭水化物、脂肪、タンパク質(3大栄養素)などに比べると、必要な量は微量ですが、共に身体の維持や機能調整に欠かせない栄養素です
ビタミンと、ミネラルの大きな違いは、その組成にあります。
ビタミンは元素(炭素、酸素、水素など)がくっついてつくられる有機化合物
ミネラルは、元素そのもので、無機質です
ビタミンを作るためには、元素と、それをつなぐ酵素が必要になります
酵素は、一種類の仕事しかしない、いわば専門職で、Aの場所をつなぐのは1をいう酵素、Bの場所をつなぐのは2という酵素、というように役割が決まっています。
ほとんどの動植物には、ビタミンCが体内で作れるのに対し、人間はビタミンCを作るのに必要な酵素のセットのうち一つが体内にないために、ビタミンCは外から摂取しなければならないのです
ミネラルが元素そのものである
ということは、材料を組み合わせて作ることができるビタミンと違い、ミネラルは、どんな動植物も、土や水から直接摂取しなければならないことになります。
当然、大抵の人々は、土も、海水も直接体内には入れられませんので、植物や動物が取り込んだミネラルを、2次的にもらうこととなります
唯一の例外は、湧き水を飲んでいる人、ということになります
公害や農薬による土壌の汚染と、表土の流出によって、火山列島であるためにもともと少ない日本の土地のミネラルは、どんどん失われていっています
あまり、園芸に興味のない私でも、植物が育つのに重要な栄養素は「窒素、リン、カリ」だということは知っています。100円ショップの園芸コーナーの土にも配合されている栄養素です
野菜が肥料を入れた土でなければ育たないのは、土にそれだけの栄養がない証拠であり、土壌から失われてしまった栄養素は、当然窒素やリン、カリだけではないことも容易に想像がつきます
科学技術庁の調査では、日本のほうれん草に含まれる栄養素はこの50年間で、ビタミンAが約1/4、ビタミンCが約半分、鉄分は約1/6に減少しています
これが、現代人の、カロリー過多の栄養不足 を招いている大きな原因であることは、おそらく間違いありません。
肥料をやらなければ育てない、
農薬を撒かなければ、虫に食われてしまう野菜
薬でたっぷり消毒された水
現代人の身体が、こうしたもので出来ている以上、人間の身体だけが難を逃れているはずはないのです。その栄養不足が、現代人のあらゆる病気を招き、その改善を難しくしています
そして、もう一つ、現代の日本人の身体にとって、大きな転換期となる変革がありました。
もう、お分かりの方も多いと思いますが、それについてはまた次回
鍼灸・美容鍼・疏泄マッサージ
ホリスティックケア・プアマナ(puamana)