世界的な人口増加に伴う食糧難対策として、成長が早く安全な遺伝子組み換え食品の研究が盛んに行われている。

現在、食糧難時代の救世主としてアメリカでは人工肉と遺伝子組み換え鮭の研究が進められている。


人工肉は牛の幹細胞から培養技術によって肉を作るというもの。

・アレルゲンとなる成分を除去する
・栄養素や肝炎のワクチンなどを組み込む
・厳密に動物の肉ではないので宗教上の禁忌に触れない
など、健康や思想上の理由で現在肉を食べ流ことができない人々も摂取できるメリットがあるという

ただ現段階では製造コストがかかり過ぎて一般の食卓に供することは難しい。


一方、遺伝子組み換え鮭はEU議会が輸入禁止を求めているものの、米国FDA(食品医薬品局)では安全と発表。

遺伝子組み換え鮭はアトランティックサーモンにキングサーモンの遺伝子を組み込んだもので、同じ月齢の個体に比べて成長が早い。

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FDAが安全性を主張するも、マスコミでは「こんなのフランケンシュタインと同じじゃないか!」とフランケンフィッシュと揶揄。

・性格が獰猛になる
・急激な成長のため生殖能力がなく、しかし体が大きい分食欲が旺盛な雄が自然界に放たれた場合など、環境への影響が懸念される
・成長速度が速いと環境中の毒素の吸収が早く、成長ホルモン濃度も高い、それを人間が摂取した時の影響は未知数


などと多くの課題が挙げられている。


ああ、こうして書いているだけでも気持ちが悪くなってくる。
食の本質というより、生命の本質を完全に無視しているとしか思えない。


これじゃあ、生きてはいけるかも知れないけれど、病気は増える一方でしょう。食べることの本質はカロリーを摂ることではなくて、エネルギーを補給することなのにね。植物も動物も、それ自体が正常に代謝しながら成長したものでなければ、食べた人間の代謝も正常ではなくなる。簡単なことなのに。


現在、食肉を育てている分の飼料としての穀類と水を人間の食料に回せば、食糧難は解決するっていう試算がずっと前からあるのにね。





おまけ
遺伝子組み換え蛍光フィッシュを使った光る寿司
2年ほど前に米国では流行ったらしい。
日本ではさすがに流行りませんでしたね



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