和式のトイレが洋式に変わったことは、日本文化と日本国民の体力維持にとって大損失だった!もっとも欧米化してはいけなかったものと思うのですが

久々に着物を着てみて、伝統的な衣服が日本女性の身体をどれほど守っていた物であったかを痛感致しました。

伝統文化、恐るべし。

というわけで
着物が女性の身体を守る数え切れないほどの理由


《冷えからガード》

先週、伸ばしていた髪を切って首が露出すると急に身体の冷えを感じるようになりました。デパートもスーパーも既に冷房が入っているため、首筋が冷えると身体全体が冷えるのです。

普段はスカーフを巻けば良いとして、近々着物を着る予定があったので会場のホテルでも冷えるだろうな、と懸念しておりました。

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美容師さんこだわりの着物の襟に合わせた襟足



…が

とんでもなかった

着物の下半身は、裾よけ → 長襦袢 →着物と三重構造になっています。


これだけ下半身が守られていると、襟を抜く、すなわち冷房ガンガンの部屋で首が露出していても全然冷えなーい!

冷え性の方は必ず冷たい太ももの大きな筋肉大腿筋が冷えません。

《襟元・肩口ガード》

冬は襟元・肩口を冷やさないようにして寝ると風邪をひかない。と言って布団を引き上げて隙間の出来ないように気を配ります。肩口とは、肩先・腕の付け根に近い部分ですね。
 ここを布団で覆うとは、体の構造上二の腕もすっぽり覆われます。袖のついた布団、かいまきも同じ原理です。

着物は襟元はぴっちり、二の腕のある大きな筋肉上腕筋がガードされます。
  

《身体のバリア機能・自律神経ガード》

東洋医学で身体のバリア機能を司るのが衛気(えき)。衛気が乱れると風邪(風邪)が身体に侵入すると考えられています。免疫機能が落ちるということでしょう。
  この衛気と自律神経を調整するのが大椎という第7頸椎にあるツボ。

着物の身丈、襟の下からの丈は第7頸椎から計ります。粋筋のお姉さまや花魁でなければ、いくらうなじや襟足を見せる着方といえども、ここを見せることは無い構造になっているのです。

つまり、衛気も自律神経もガードされているのですね。

《子宮ガード》

着物の長さを調整するお端折りは、ちょうど子宮と腰の周りに腹巻き状に布が重なります。この部分が守られているだけでも安心感があります。

《骨盤矯正》

長襦袢や長着(着物)を固定するために締める腰紐は骨盤を安定させます。
  着物を着ていると足を組みにくいので、自然と骨盤が捻られたり、歪んだりもしにくい所作になります。

《体幹ガード》

更に、帯は若い人の振り袖ではバストにかかる位上に締めますが、お太鼓結びの上の端は肩甲骨の下のライン、下の端は骨盤の上あたりにきます。垂れの下端は尾骨くらい。年齢による体型の変化とともに着方も変わります。

帯は、肋骨から腰(が痛い時とんとんと叩きたくなる辺り)をがっつりガードしてくれます。

お太鼓がつぶれないように椅子にかける時は、浅く腰掛け、帯の位置によって背筋も伸びた座り方になりますので、猫背にもなりにくいので、美しい姿勢と体幹の筋肉が保たれます。


その他にも正座による《むくみ防止》、足袋による《血行維持》、草履による《足指運動、足アーチ維持》、天然素材による体温調節・美肌・吸湿効果などなど


書ききれないほど
日常的に着慣れればもっと見つかりそうです。


まずは、着物を着る機会を増やそうっと♪