大学進学の意義

高校生の娘の三者面談がありました
大学受験に向けての現状と対策を確認するのが目的です

一通りのお話が終わって
ふと、当然のこととして語られている大学進学の意義を
現役の高校の先生はどう考えていらっしゃるのか知りたくなってお聞きしてみました

「大学に進学する意義ですか？うーん」
生徒の親に向かってめったな事は言えないという感じの沈黙の後
先生は
「人生の選択の幅が広がるということでしょうか」
とおっしゃいました

就職に有利
だからではないのですねー

ただ、直接有利とは言わずに、言い方を変えただけなのかもしれないし
進学校にも通って辞め、大検を取って大学に入学するも中退し
『結果的に中卒』で大活躍している方もいることを知っている私としては
大学に行かなければ「選択の幅が狭まる」とも思いませんが

大学に限らず、どんな経験も、することによって
「選択の幅が広がる」ということには間違いがないと思います

「あんなことしなければ良かった」
と結果だけを見て後悔すると
何事も経験
とは思えないかもしれないけれど

たとえ苦いものだったとしても
あんなことをしなければ
今の気持ちは味わうことが出来なかったのだし

あんなことしなければ、を裏返すと

と、いうことは次回は
ここのところをこうしてみたら
ハッピーになれるのかもれない

結果ばかり見ると失敗が怖くなるけれど

あんなことしてしまった自分は
あんなことをせずに
安泰だけれど代り映えのなかった過去の自分がしたであろう選択とは
きっと違う選択をする

かもしれないし
旧知の安全な選択をしても良い

どちらでも選べるということをわかるのが
選択の幅が広がるということだと思う

だから
失敗したという結果を引きずって
自分自身も可能性も閉じていってしまうよりも

たとえその時の結果が自分にとって上出来だとは思えなかったとしても

あんなことをしたから
こんなことになってしまった自分を
いつも面白がって生きていかれるのがいいなあ
と思うのです