こんばんは。

今回は「そもそもヨガって何???」ということを、僭越ながらお話させていただきたいと思います。


YOGA(ヨガ、またはヨーガ)は「馬にくびきや手綱をかける」という意味の動詞「YUJ(ユジュ)」から派生した名詞です。ちなみにYUJ(ユジュ)を日本語で表わすと「結(ゆい)」、なんとなく響きも似ていますね。


「くびき」というのは車の先端につけて、車を引く牛馬の首の後ろにかける横木のことです。「くびき」だとイメージがつかみにくいという方は「手綱」の方をイメージしていただくとよいかと思います。


「馬に手綱をかけて飼いならす(制御する)」という動詞がYUJ(ユジュ)で、これを名詞化したものがYOGA(ヨガ)。


そして、例えば体の各パーツ同士、体と地面、心と体と呼吸などなど、いろいろなところをつなげて動かすことで、全体の調子を整え、本来の自分を取り戻し、体も心も活性化しましょう、という考えのもとに編み出されたのが、いわゆる体を動かすヨガ(ハタヨガ)です。


ちなみに体を動かすヨガ以外にもいろいろなヨガがあります。例えば奉仕活動をして社会とつながるヨガ=カルマヨガなんていうものもあります。


こういったことはネットで「ヨガ 種類」なんていうキーワードで検索をしていただくと、たくさん出てくるのでもし興味があったらぜひ調べてみてください。


そして私がフォーカスしたいのは「繋がってどうなるの?「どうして繋がりたいの?」という部分。


馬に手綱をかけて飼いならすと、馬や人間や周りの人はどんな気持ちになるのでしょうか??


私なりに考えてみたのですが、人間にとっては馬がどこかへ行ってしまっては困るわけですから、当然、繋ぎとめておきたい。でもあまりがんじがらめにしてしまうと、馬にストレスがかかりすぎて言うことを聞いてくれなくなるかもしれない。そして人間にも相当のストレスのはずです。


馬と繋がったままトイレに行ったり、ご飯を食べたりしたくないですよね?


馬の立場で考えると、もし野放しにされていたら、餌を自分で探さなければならず、敵も多くてかえって大変。

でも窮屈なのは嫌。


馬だって人間がトイレに入るときに、一緒にいたくないはずです。


周囲の人たちの立場で考えると、馬が人間や物資を運んでくれるとすごく助かるけれど、野放しであちこちに馬がいたら困る。馬があちこちに糞をしたりしてしまったら、だれが掃除をするのでしょう?


というような感じで、だんだんトイレの話にそれてしまいそうなので、ここで手綱をひいて話を本筋に戻しますが、飼い主(人間)にとっても、馬にとっても、周囲の人たち(社会)にとっても、適度な手綱の引き加減、緩め加減というものがあり、恐らくそれは状況やコンディションによって常に変化するのだろうなと思います。


この全てが丸く収まり、みんなが幸せなバランスポイントを追求し続けるのがYOGAなのかなと考えています。


無理やり繋ぎとめているのではなく、適度に繋がっている方がみんなが幸せ、という感覚。


人間は人間らしく、馬は馬らしく過ごせて、社会の役に立っている状態がYOGAの目指すところかなと思います。


バランスポイントは常に一定ではなく変化しているし、必ずしも真ん中でバランスが取れるという訳ではないし、一発で上手くいくというものではないはずです。さっきまでバランスがとれていても、次の瞬間はもうバランスポイントは変化してしまうので、常にポイントを探し続けなければなりません。


でもこうやってバランスを取ろうと試行錯誤していることがものすごく面白いし、もし一瞬でもバランスが取れている感じが味わえたら、それは言葉では言い尽くせない至福の喜びとなります。


そして体を動かしながらバランスを取るための方法論を学び、感覚を磨くのがハタヨガ(体を動かすヨガ)だと思っています。

だから、ヨガは学校の科目で言うと「保健体育」ではなくて「体を使った道徳」です。そして「哲学」だと言えます。また、みんなが自分らしさを楽しみながら、適度に繋がっている姿はとても美しいのでヨガ=「芸術」だともいえます。


※YOGAの流派によって根底に流れる考え方が違ったりするので、これがすべてだとは思わないでくださいね。


そしてママが「自分らしく子育てや仕事や趣味を楽しもう」と思うときに、この「みんなが幸せになるバランスポイントを追求する」という考え方がきっと役に立つのかなと思っています。少なくとも私にはとっても役に立っているというか、いつも「ヨガ的にものを考える」ように知らない間になってしまいました。


ワーク・ライフ・バランスなんていう言葉はまさしくこういうところを目指しているのではないでしょうか?


みんながみんな同じような考え方をしていたら、何だか恐ろしいことになりそうなので、そこは全く望んではいませんが、こういう考え方をすることで幸せを感じる人もいるんだなぁということは、発信していきたいなぁと思います。


全ての人が自分らしさを追求しながら、周りと適度に繋がって助け合ったり、刺激しあったりしているような社会を想像すると、何だかとってもたのしくてワクワクしてきます。


そしてまだ探っている最中なのでわかりませんが、どうやらネット上にはこういったバランス感覚に優れたコミュニティがあるようですし、多分自分でも作れるのではないかな、なんて思っています。


このブログを通して適度に幸せにたくさんの人と繋がっていけたら嬉しいです。


これからもよろしくお願いします。


※続きはこちら→幸せであるために「繋がる」 <ヨガとは:その2>