みなさん ごきげん麗しいでしょうか。

旧暦、つまりは旧正月を重んじない
国はアジアで日本くらいと云っても過言ではないとかと…

私から皆さまへの旧暦元旦に相応しい内容をお送りさせて頂きます。

大切なお方に連れて行って頂いたお店の数々のお料理をお見せ致します。

お陰さまで叡知の中で素晴らしき新年への幕開けを感ずる一時でありました。

言わずと知れた日本一の精進会席料亭の名店
愛宕 醍醐さんです。

葉
マゾワイエール ・シャンベルタン・グラン・クリュ・特級[1998]年
卓越した年と言われる1998年の辛口赤ワイン



リーズナブルなお値段で、このような味わい、新鮮な空気に触れては時間と共に優雅に姿を変えてお料理の順番を知っているかのようなワインでした。



前菜 焼胡麻豆腐
小附 納豆時雨
前菜は、回りはもちっと、中は忽ちトロりトロりと、正しく精進の域、一品目で、身を引き締められ、そしてあたたかさ、計り知れない真心で出迎えてくださいました。
小鉢、 本来の納豆そのものなのでしょう。
スーパーのパックに馴れた現代人もこのような納豆を食せば、あれこれ我儘を言わずに、ただこの納豆にお醤油だけで心も身体も満たされるのでしょうね。




御吸物 清まし椀
修行とはこの事、仕事とはこの事…
薄く薄く均一に拵えた大根や京人参、陰元、御汁は椎茸と昆布から丁寧に出汁をとり、上品この上なし。お客様の中には海外からのお越しの方も少なくないそうです。この椀は日本へ世界中の何処から来られた方にでも、日本の心として、芸として、技として、お届けしてきっと恥じないものなのでしょう。



お凌ぎ 銀杏煎り蒸し
味付けは極々自然、餅米の味、新鮮で丸々肥った銀杏、それらを噛めば噛むほど言葉にならず。シーーンとなるものです。
シーーンとした空間にも気まずさを感じず、素直にご馳走に集中して下さるお方との会席料理にもまたこの上無しですね。



八寸 松茸寿司 苣唐昆布締 菊花蕪 芹お浸し 小大根 百合根
お箸を伸ばしてあるのが苣唐の昆布締、シャキシャキ美味しい、松茸寿司はおかわりをお願いしたい、芹も美味しく、この後に出てくる揚げ物もある為の消化を気遣ってか小大根も良く、菊花蕪は甘酸っぱく塩梅も絶妙で疲労がすっとほどけていく。私は百合根には、なんとも表現しがたい思いを抱く、百合根、百合根、美味しい。



煮物 海老芋阿蘭陀揚げ
大サービスに過ぎませんか。この後にまだまだ続くというのに大きな海老芋が二つとろっと優しい餡と椀に。もう少しだけ小さくても?
こちらも塩加減よく、海老芋で元気が付きそう。



揚げ物 湯葉包み揚げ
特に中でも、南瓜の揚げ物ですが、白子を想像されたようです、生の湯葉とトロトロの南瓜が相成って白子を越え格別でした。



強肴 早掘筍麹焼
時期よりずっと早い筍、貴重ですね、言葉は見つかりません。



特別メニュー アロエの刺身
お品書きにはないお料理が出されました。
丁寧に灰汁を抜かれたアロエは冷水でサッと絞めた様子、美味しいです。
ワインを頂きながらここまでのお料理、お話しも盛り上がったものの、今更ながら、もっと静かにもっと無言で食したかったと、はい、今更ながら。




箸洗 ぶぶあられ
この量をご覧あれ。半分に満たないくらいに注いだお汁、全体のバランスを見ているだけでも十分です。品格を教わりますね。




ご飯 なめこ雑炊、香の物
精進出汁で十分です。なぜなら、それぞれの材料を消さず活かしながらも昆布だしも味わえるのですからね。
鰹なら、鰹が圧勝ですし、あごならあご、煮干なら煮干、豚骨なら豚骨、牛なら牛が圧勝で、米の味も麺の味も蕎麦の味わいも負けてしまいます。
通は蕎麦を水で食します。
美味しい小麦の麺なら、美味しい蕎麦ならそれだけで食してみてほしい。
本来の本当の味は、そうでなければ出会えません。



水の物 果物
私たちだけではないでしょう。
1つや2つではなく他のお客様にも丁度よい程度に熟したこのような状態でお出しするのでしょう。
確かな品質を信頼して仕入れる事や経験と感性が最期の水の物にまで現れます。




甘味 お汁粉
小さい一口サイズのお餅が二つ、甘めの汁粉で、ここまでの全てのお料理を締めてくださいました。



ほうじ茶 芳ばしい・・



御箸
いくつかの写真に登場しているお箸、最期に女将さんが「また袋に包んでお持ち帰りください。ご自宅で麺類をお食べになるときに使いやすいです。」といいながら包んでくださいました。




大都会の中心、愛宕ヒルズの名かですが、お屋敷の中庭を眺めながら過ごしているような一時でした。




こちらの四季折々のお料理を味わい、学びに出掛けられる次の機会を心待ちし、明日から私も腕を上げられるようお料理を作ります。
それでは・・・・
御馳走様でした。





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