毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
パートナーシップは、実にむずかしく、そして、おもしろいものかと、興味が尽きません。
今日は、パートナーとの間に起こる、見えにくい競争や、やきもちについて、書いてみたいと思います。
パートナーとの間に、そんなものがあるの？って思われるかもしれませんね。
是非、おつきあいくださいませ。
パートナーが仕事で評価されている時
パートナーである彼のがんばりが会社で認められ、高い評価をされたと、あなたは彼から聞きました。彼は、とってもよろこんでいて、達成感と満足感でいっぱいの表情で、あなたをみつめています。
いつも、一生懸命に仕事をがんばっていた彼。
夜も、よく残業していたし、仕事のために勉強したりもしていたのを、あなたは知っています。急に仕事になって、デートをキャンセルしたこともあったっけ。
彼にとって、仕事はとても大切なもので、情熱を注ぐものであることは、よくわかっていました。
そのがんばりが認められたということは、彼にとっては、本当に嬉しいものだろうと思ったし、目の前の彼は、実際にそんな顔をしています。
でも、あなたはといえば、何だか、もやもやした気持ちがわいてきて、目の前の彼の心境とは、全然ちがうものを感じていたのでした。
素直によろこんであげられない私
彼のことを、心からよろこんであげれられないどころか、彼の顔を見ていると、何だか腹が立っている自分がいます。彼の成し遂げたことが、たいしたことない！などと言ってしまいそうです。
あれだけやれば、誰だって評価されるんじゃないの？
あなたは、たいしたことないわよ！
そんなひどい言葉が、心の中でぐるぐるしてきます。
でも、彼が人一倍、誰もできないくらいがんばっていたのを、あなたは知っているのです。
それなのに、そんなふうに、素直によろこんであげられない自分や、ひどい言葉で、彼が成し遂げたことを、踏み潰すようなことを思う自分がいることに、あなたは自分で、ひどくがっかりしてしまいます。
そんな自分が嫌になってしまうんです。
どうして、私は、こんなふうに思ってしまうんだろう。
どうして、素直に、すごいね！おめでとう！って言えないんだろう。
自分はひどい人間だと、悩んだり、責めてしまうこともあるかもしれません。
気持ちの良い感情ではありませんから、苦しい気持ちを抱えることにもなるでしょう。
これには、理由があるはずです。
どんな理由がありそうか、考えてみましょう。
パートナーシップならではの理由が隠れているかもしれませんよ。
理由その１・彼と競争してるのかも？！
パートナーシップに「競争」？！って思われるかもしれませんね。
でも、私たち人間は、２人集まれば、競争が起きていると言っても過言ではないくらい、競争とか、比較というものをしているんです。
例えば、電車の向かい側の席に座っている女性を、なんとなく見たとします。
この人、髪がきれいだな～
でも、メイクは私の方が上手いな。
あのバッグ、結構高いやつだったはずよ。すごいな。
でも、服のセンスは、勝ったかも。
なーんて、思うことありませんか。
見ず知らずの人ですから、そんなに強い競争ではないかもしれませんが、比較しては、相手や自分が勝っているとか、負けているとか、やってしまうんですよね。
電車を降りたら、すぐ忘れてしまうくらいのものなのですが、こういうことを、誰か自分以外の人がいる時には、常にやってしまう生きもののようなんです、私たちは。
そんな私たちが、そういったことを、パートナーとだけはしない、なんてことがあるはずがないと思いませんか。
すると、今回のように、仕事を情熱を持ってがんばっている彼に対しても、それが認められて、成果を上げている彼に対しても、あなたはきっと、比較したり、競争したりしていて、「彼は勝ったけど、私は負けた」といった思いが出てきたのかもしれません。
身近にいるパートナーだからこそ、そういった競争や比較は、表には出てこなくて、心の奥の方で溜まって行くことが多いんです。無意識にやってしまうものなので、良いとかわるいといったものでは、ないんですよ。
では、どうすれば、競争せずに、彼の成果をよろこんであげられるんでしょう。
競争していることに気づく
パートナーが評価されていることがよろこべない！腹が立ってしまう！
なんていう時、「私、彼と競争してる？」って、自分に聞いてみてください。どうでしょう。
なんだか腑に落ちて、「競争してるわ」って気づく方もいらっしゃるかもしれません。または、こんな方もいらっしゃるかも。
「私は、負けている。彼には、絶対に勝てない。」
と、心の中で固く思っている場合だと、「なんとか打ち負かさないと！」みたいな自分が出てきて、たいしたことでなくても、えらく躍起になってしまうなんてことも・・
全部、気づくということで、止めることができるんです。
なーんだ、競争してたのかー
なーんだ、負けてるって思ってたのかー
別に、競争しなくってもいいよねー
別に、負けてるとかじゃないよねー
って、声に出して言ってみたら、ちょっと力が抜けると思いませんか。
理由その２・仕事にやきもち？！
もうひとつの理由になりそうなのは、やきもち。
あなたから見たら、彼は、仕事に恋しているみたいに感じるかもしれませんよね。
あんなに一生懸命で、時間も、エネルギーもかけているわけですし、時にはデートも、キャンセルされてしまうほどですから、なおさら心中おだやかでは、いられなかったでしょう。
「仕事と私」が、天秤にかけられて、どちらかといえば、仕事に負けているかも～って思ったら、仕事にやきもちを焼いてしまっていたとしても、無理はありませんよね。
私のこと、放っておいて何よー！
私のこと、楽しませなさいよー！
私のこと、もっと愛してよー！
評価されてよろこんでいる彼に、ひと言言ってやりたくなりますよね。
あなたの評価は、私の我慢の上に成り立ってるんだから！とかとか。
でも、そんな恨みつらみを、あなたはきっと、言いたいわけではないと思います。
ほんとは、一緒によろこんであげたいし、すごいねって褒めてあげたいし、そんなふうにがんばって、評価される彼を誇りに思っているはずです。
不満や文句を越えて、彼に伝えてみましょう。
そして、うんと素敵なデートに連れて行ってもらいましょう。
どこに、彼と行きたいですか。
どこで、どんな食事をしましょうか。
うんときれいにお洒落をして、誇らしい彼と並んで歩いてみましょう。
あなたは、あの彼が選んだパートナーなんです。
彼が、おもいっきり仕事ができるのも、あなたのおかげだと、あなたがあなたを評価するところもお忘れなく。自信をつけた彼はきっと、あなたを幸せにする力もアップしているはずですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまのパートナーシップ、応援しております。
来週２月１２日（月）は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
講演が、動画になりました 
バレンタインの様子も可愛いです
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