毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
例えば、こんなご相談
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恋愛がうまくいかなくて友達に相談したら
「我慢しすぎてうまくいかないのよ!」
と叱られました。
自分では我慢しているなんて全く気が付かなかった。
わたしは、なぜこんなに我慢してしまうのでしょう。
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我慢強いタイプの人は、我慢していることそのものに気がついていない、なんてこともよくあるお話しです。
これは恋愛に限ったことではなくて、仕事や人間関係においても、我慢強かったりするので、我慢することが当たり前、苦しい気もするけど、いつもそうだから、誰だってこれくらいの苦労はしているだろう、と思ってしまうことも多いために、自分の我慢に気づけなかったりします。
恋愛においては、彼/彼女が悪い態度を取った時でも、これくらいは受け止めてあげないといけないよね、と我慢してしまうとか、我慢に気づかず自分の苦しみにも鈍感になってしまうとかいう場合が出てきます。
すると、知らず知らずのうちに蓄積されたストレスがある時爆発して、相手を激しく責めてしまうようなことだったり、
自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先しすぎて、何考えているかわからないとか、愛情を感じないなどと言われてしまうとか、
こんな困ったことが起こったりするのです。
では、こうした我慢してしまうのはどうしてなのでしょうか。
◇長くこのやり方で大切な人を助けてきたのかもしれません
こうした我慢強さは、子供時代から、ずっとやり続けてきた自分のパターンであることも多いです。
例えば、小さい時から両親がケンカばかりで仲裁に入るとか、調整役をずっと続けてきたような場合が考えられます。
こうしたやり方を遂行するためには、自分の気持ちは後回しにしないとできません。
まず最初に、自分のケンカが怖いとか、いつケンカが始まるかわからない不安とか、自分の話も聞いて受け止めてほしい、こうした自分の感情を抑圧します。
これを感じていると、行動に移せないからです。
なんとか両親、家族の役に立ちたいという思いから自分の気持ちにフタをしてしまうわけですね。
このやり方は、大人になってからも、自分のパターンとして出てきやすくなります。
それは、例えば、両親を思い起こさせるようなタイプの人だったりとか、自分の大切な誰かのそばにいる時とか、職場で権威を持っている人がケンカしているとか、昔の自分と重ね合わせやすい人や状況で再現されるのです。
これは無意識でやってしまう場合が多いのですが、役に立ちたいという思いが出てきた時に、昔のやり方を使った方が早いと感じて、このパターンが出てくるということになります。
◇目の前のパートナーと過去の大切な人とに区切りをつける
このパターンを変えるのはとても難しいことなのですが、まずは、自分のこうしたパターンに気づくように心がけることが大切です。
気づくだけでいいんですね。
変えるのは難しいことなので。
それでも、気づき続けると「今、また自分のパターンが出てるかも!」という時に、言動に注意することが意識できます。
他のやり方の例としては、過去の誰かや状況を今の人に重ねることを、無意識にやってしまっているのだとしたら、
「目の前のパートナーと、自分が重ねている過去の誰かとは、別人である」
と心の中で何度も宣言するというやり方があります。
これもすぐに効果がでないものですが、過去が重なっているのだという気づきを自分に与えてあげられるだけでも、違った見方をする方向に心が動きやすくなります。
「目の前のこの人は、父親じゃないんだ!」
みたいに、心の中で言い続けてあげるんですね。
我慢のパターンは、誰かを助けたい思いとセットになっているとより変えていくのは難しくなりますが、まずは気づく、区切りをつける、ということの反復練習を積み重ねてみてください。
この積み重ねが時間とともに段々と効果を発揮していきます。
今回の記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。