昨日、3月22日は、
昨年、妊娠6か月の時に亡くした娘の命日でした
昨年の今頃は、本当に悲しくて、辛かった。
あれから一年、経ったんだな、と手を合わせながら、ひしひしと感じました。
切迫流産のために、約一か月の入院後、
自然破水してしまい、
人口死産という苦しい選択をしました。
そのとき、何が救いになったかというと、
ノアの言葉であり、ノアの存在、家族の支えでした
また、病院側の配慮や看護師さんの温かな心遣いに感謝しました。
そして、友人、知人からのメールやメッセージ、お手紙にも多くの励ましをいただきました。
ノアのメッセージはこちらの記事に↓
http://ameblo.jp/love-smile-spirit/entry-11026475700.html
折しも、3.11のあとのことで、
お空での力が必要なときだった、とノアは教えてくれました。
病院側には赤ちゃんが生まれてきたときに、
こうしてあげたい、と希望をいくつか伝えておき、
そのほとんどを叶えて頂きました。
体をきれいにふいてあげたい、
見送るまで、沢山抱っこしてあげたい、
できれば、お部屋で一緒に過ごしていたい、
へその緒を残しておきたい、
手形足型をとっておきたい、
などなど。
そして、看護師さんたちも本当に親身になって下さり、
選択するまでに苦しんでいたときに、
ご自分の辛い経験をお話して下さる方、
一緒に泣いて下さる方、
「赤ちゃん、可愛いお顔しているね」と見に来て下さる方、
お花を添えて下さる方、
飲めるはずないんだけど、哺乳瓶にミルクを少し入れて持ってきて下さる方、
そのような温かいお心遣いにどれだけ救われたかわかりません。
私には1歳年上の姉がいて、
へその緒が首に巻きついてしまい、死産だったそうです。
一年前、母が私の気持ちを一番、理解してくれた人だと思います。
母は、赤ちゃんの顔を見ることもできず、
抱くこともできず、お別れしたと言っていました。
だから、「赤ちゃんをいっぱい抱っこできてよかったね」と、
そのときに言ってくれて、
私は、
「赤ちゃん、すぐに来てくれてよかったね(←自分のことですけど)」
と母にいっていました。
本当に我が子を失うという喪失感は、言葉では言い表せない深い哀しみです
友人の中には、自分の流産の経験や、または不妊治療していることを
そっと明かして励ましてくれたり、
心のこもったお手紙を綴ってくれたり、
そういったことに心が温かくなり、感謝いたしました
私はそうやって、少しずつ暗闇から出てきたのですが、
グリーフケアって、もっと身近にあっていいのにな、と今は感じます。
ノアを産むときも、障害のことを聞いて、
大きなショックと悲しみと不安で、
だけど、その心のケアをしてくれるところってないんですよね。
先日、誕生死について書いてある産科医の竹内正人先生のHPで見つけた言葉です。
医学の中でお産を扱っていると、それまでに元気であっても、赤ちゃんが亡くなった瞬間に、
「産まれる」かる「出る」にかわってしまいます。
医療者の意識の中で赤ちゃんが「人」から「モノ」になってしまうから。
http://www.takeuchimasato.com/event/index.html
でも、どんな状態の赤ちゃんでも、
母からしたら、可愛い赤ちゃんなんです。決して、「モノ」ではないんです。
どんなに小さくても、どんな重い障害があったとしても、
可愛い、愛しい赤ちゃんなんです。
それを周りで支えてくれる方たちが同じ目線で見て頂けるだけで、
それは大きな支えになるんです。
同じHPからです。
どういうお産がいいとか、どういう死に方がいいのかというのは難しいですね。
命に関していえば、 70年、80年生きることができたからいい人生というわけでもない。
その命がよかったかどうかは、その人が、そして、その人の近しい人がどう感じるかですよね。
そして、どういう死に方がいいのかは、その人がどういう生き方をしたのかということなのでしょう。
亡くなった赤ちゃんはどんな子でも、すごく幸せそうな表情で産まれてきてくれる。短い時間でも精一杯、生き抜いたから、
こんないい表情で死んでゆけるんではないか・・・
今でもはっきり覚えています。
ミソラちゃんの穏やかで柔らかなお顔を
そのお顔をみて、抱っこしていると、
不思議と胸がすーっと楽になりました。
両掌に乗ってしまうくらいの小さな体でしたが、
抱っこしていると温かな気持ちになりました。
そうやって抱っこして、子守唄を歌っていました。
ノアもミソラちゃんを何回も抱っこしたがって、
哺乳瓶を口に当てたりして、
妹のことを喜んでいて、
その姿をみて、心が温かくもなりました
ノアは弟のソラが誕生してから、
赤ちゃんのことを
「ソラくん」とも「ミソラちゃん(亡くなった娘につけた名前)」とも呼ぶんです
そのことをまた次回の記事で書きますね。