人が亡くなった話なので、嫌な人はスルーしてくださいショボーン

先週木曜日、祖父が亡くなりました。
2年前、ちょうど私が新婚旅行に出かける少し前に家で転んで腰を打ち、2〜3日寝ていたことで痴呆が進んでしまいました。
その日の朝はずっと日課にしている居合の型をやるくらい元気だったのに、年をとると一日中寝ていることの影響が大きいんですね。
そこからはだんだん寝ている時間が長くなり、ぼーっとしていることも増えていきました。
それでも私が妊娠したことを知らせにいくと喜んでくれ、「早く曾孫を抱きたいぞ」と嬉しそうに言ってくれました。
かおちゃんが3ヶ月の時に会いに行った際は、嬉しそうにかおちゃんの手をさすっていました。
今年のお盆に行った時も、音楽に合わせて踊るかおちゃんに拍手したり、ニコニコしながら見守っていてくれました。
オリンピックの中継をみんなで見ていた時
祖父:次のオリンピックはどこだぁ?
祖母:東京!
祖父:そうかぁ。それまで生きてられっかのぅニヤリ
なんて笑っていました。
薬も色々飲んでるし、健康!ってわけではありませんでしたが、小康状態というか、ゆっくり毎日過ごしている感じでした。
そんな中、先週火曜日に軽い脳梗塞になり入院しました。
もう年だから手術はしないし、入院で寝たきりだからさらに痴呆が進むかもしれず、そうなると祖母と過ごすのは無理なので、自宅ではなく施設に入ることになるかも、と親から電話がありました。
ところが木曜日の朝、母から電話があり「病院から呼び出しがあって呼吸のレベルが下がってるらしいから、行ってくる。もしかしたらそう遠くないうちに亡くなるかも」と言われました。
両親と祖母が病院に着いた時にはもう亡くなっていたそうです。
95歳だったし、老衰のような感じで静かに息を引き取ったようでした。

お葬式のために祖父母の家に行くと、白い着物で布団に横たわる祖父の顔は本当に眠ってるみたいでした。
揺すって起こしたら、起きてくれるんじゃないかと思うくらい。
納棺の時触った手はもちろんすごく冷たくて、それでも祖父の死を実感できない部分があります。
長生きしたから、身内もお葬式に来てくれた人たちも涙にくれるという感じではなく、ほんとにお疲れ様、という雰囲気でした。
私も死を実感できないのもあってあまり涙は出ませんでしたが、お通夜が終わって寝ようとすると、祖父との思い出が色々蘇って眠れなくなりました。
どんなことを思い出しても、愛されていた記憶ばかりでした。
祖父は初孫である私を本当にかわいがってくれました。

告別式の最後に、お棺に花を入れました。
かおちゃんにも持たせて、一緒に祖父の周りに置いたら、何も言ってないのにかおちゃんが祖父に手を振りました。
「ひいじいじにバイバイしてるの?」と聞くと「だっだー!(バイバイ)」と言うので、涙がぶわっと出ました。
小さい子は見えるって言うけど、祖父が手を振っていたのかな?
祖父なら笑顔で手を振ってくれている気がします。

火葬場で最後に穏やかな顔に触れてお別れをしました。
骨を拾っていても、それが祖父のものだなんて信じられませんでした。
とても軽くて、人間は最後はこんなカラカラになるんだなぁと思いました。

祖母の希望で、お骨はしばらく家に置くそうです。
冬は雪がたくさん降る豪雪地帯なので、来年暖かくなってから納骨するのかな。
祖母も69年連れ添ったわけなので、別れ難いのかもしれません。

大好きなおじいちゃん、本当にありがとうしょぼん
大人になったらおいしい卵焼きを作ってあげる約束、果たせてよかった。
成人式の振袖姿も見せられてよかった。
なんとかひ孫も抱かせることができてよかった。
もっともっと孝行してあげられたんじゃないかと思うけど、これからは私が受けた愛情を周りに返していこうと思います。
祖父はきっと見守ってくれると思うので笑い泣き

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