（小林奈々絵さん、長江健次さんと）
秋晴れが続いていますね。秋は夏の間に消耗した気を補い、冬に備えて体力を養う、大切な季節です。
１０月のFM世田谷放送要旨をまとめました。
10/６ 放送テーマ：「半夏白朮天麻湯 ハンゲビャクジュツテンマトウ」
天麻は「アイヌのサツマイモ」といわれるほど、食材としても使われます。天麻と魚の煮込み料理は「めまい止めの薬膳」として中国では有名です。ぐるぐる回るめまい、体がグラグラ揺れる感じで目をあけることができないめまいに合います。
10/13 放送テーマ：「釣藤散 チョウトウサン」
釣藤鈎という、カギカズラの「曲がったとげ」を乾燥したもの。神経の興奮を鎮め、血圧を下げる。近年には認知症の周辺症状、怒りっぽい、妄想や徘徊などにも応用が試みられています。
10/20 放送テーマ：「麻黄湯 マオウトウ」
呼吸器疾患では欠かせない麻黄。インフルエンザや重い風邪に重宝されています。シャープでよく効きますが、動悸・血圧上昇・頻脈・不眠など交感神経興奮作用があるため、高齢者にはあまり用いません。
10/27 放送テーマ：「田七人参 デンシチニンジン」
田七の薬用成分は根っこですが、長くて7年かかることから田七という名前に。田七の見た目は固い石の塊のようにごつごつしています。優れた止血作用と血行改善作用があり、中国では田七人参が含まれている歯磨き粉も販売されています。明代の医学書『本草綱目』に紹介され、現代では肝機能改善、心脳血管の保護、不正出血の補助治療などに使われています。
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