ミュージカル『生きる』東京〜ツアー公演 全38公演。おかげさまにて無事終えることができましたことをご報告させていただきます。

劇場にお運びいただきました皆様、また配信にてご視聴下さいました皆様、ご観劇ありがとうございました。

また各スタッフ、キャスト、オーケストラ、マネージャーの皆様、顔合わせもなく稽古がスタートし、また数ヶ月マスク越しのためお顔の全貌も分からぬまま終わってしまいましたが、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。
稽古初めはまだ蝉が鳴いていました。
額や背中に汗して稽古場に向かい、慣れない検温と除菌ルールを制作さんに教わりながら恐る恐るの稽古でした。
「マスクで表情が見えない!」なんて言っていられない。マスクしながらの歌もダンスも稽古中盤にはすっかり慣れていきました。
100名近いキャスト、オーケストラ、裏方スタッフを管理して下さった制作チームの皆さんに心より感謝です。制作さんにのしかかる、稽古や公演がストップしてしまう責任を考えると恐ろしい。。自分の身勝手や油断で100名近い皆さんに迷惑をかけ、何千万何億円の損失をと考えると肝が冷える思いでした。
演出助手、殺陣師、振付助手さんにも大変お世話になりました。
今回も佐藤誓さんに、芝居のコーチングをお願いしていました。読売演劇大賞 優秀男優賞受賞の誓さんに全公演面倒見ていただけるなんて大変光栄です。

酔っ払いが赤線について口を滑らせるシーン。袖で38回、アドバイス&ダメ出しをいただきました。何も言わず親指ポーズが出たのは4回くらいだけでしたでしょうか。

あっちの台詞を立てようとするとこっちが疎かになる、大胆にやろうとすると大袈裟になる、気持ちよくやると台詞が滑る。非常に繊細な作業を正確かつ思い切りよくやる技術の難しさを教えていただきました。
稽古帰りの飲みも、初日乾杯も打ち上げもないままの本公演。袖でも楽屋でも無用な私語はできるだけ控えていました。それでも楽しかった!
千穐楽のやりきった感、充実感も万感の思いでしたが、長いコロナ禍をくぐり抜けて開いた初日のカーテンコールの客席の光景は忘れられません。

共に『生きる』2020を過ごし、一緒に生きて下さった皆さん。ありがとうございました!