『THE BOY FROM OZ』2022、お陰様にて全公演完走しました。2020年のコロナ第一波の全国的な公演中止、エンタメ興業が全く行われなくなった未曾有の時期を乗り越えての再演。その想いはひとしおで、カンパニーの結束感にもそれが現れていたと思います。

自身初舞台のOZ、そしてクリス・ベル役。初演は経験値の無さから大変苦心しまして、演出のフィリップからも、振付のジョーイからも一日平均20個くらいダメ出しをもらっていました。

あまりのポンコツ具合に、実は初演の稽古序盤で役を降ろされかけていたそうで、当時の制作プロデューサーも頭を抱え、毎晩稽古後にBARに連れられ深夜まで俳優としての心得やダメ出しをいただきながらフォローしていただいたことは一生の恩義と感じています。

これは二度目の再演の頃かな?

スマートな坂本くんと兄弟コンビの役ですので、3ヶ月前から減量開始。近年は父親などの役も多く、年齢相応に過ごしていましたが、ホットヨガと食事制限で初日までに10キロの減量を成功させました。

初演の頃はメイクも切れ長な歌舞伎の女型のようなメイクでしたが、サクラ大戦のステージに出演した時の役のお陰で、つけまつげやメイクにもだいぶ慣れました😆

↑これね😄  サクラ大戦巴里花組 ダス ・モルテスより

ジョージ・アレン/マーク役の井上一馬さん

冒頭のテンタフィールドのBARでは、“しっぽりと飲むおじさん二人組”という設定でした(笑)

楽屋でも隣同士で楽しく過ごさせていただきました。

東京千秋楽カーテンコール出番前の様子

カーテンコールがリオのカーニバルって最高ですよね🤗

それぞれのキャストの個性とハートにリスペクト

アンサンブルキャストのチームワークに乾杯🥂

OZは自身の初舞台だからということだけでなく、再演を重ねても格別な想いが残る作品なんです。それは初演から卒業されていったキャストやスタッフさんが、みんなこの作品を愛し大事に想ってくれ続けていることからも分かります。


その理由が、ピーター・アレンの生き様なのか、ピーター・アレンの音楽なのか、戯曲の構成力なのか、坂本くんをはじめとする皆さんの魅力と生き様なのか、あるいはその全てなのか、とにかく自分にとってスペシャルな作品です。


再び、ピーターや彼が出会った人達に会える日は来るのでしょうか?今はまるで分かりませんが、初演からこの作品を創って下さった皆様、育てて下さった皆様、支えて下さった皆様、期待して下さった皆様にあらためて感謝申し上げます。


またいつか逢えますように

“愛してるぜ”    クリス・ベル/松原剛志