ニュースの人――松本龍 | すずきふみよしの「星の音を聴く」

すずきふみよしの「星の音を聴く」

読むこととはすなわち聴くこと。耳を傾けること。
ホロスコープから「聴いた」ものを、そして感じとったものを、日々丹念に言葉にしていきます。

東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した松本龍復興担当大臣。そこでの発言が問題視され、本日辞任を表明するにいたった。

調べてみれば松本龍、筆者と誕生日が1日違いである。
1951年5月17日福岡市生まれ。

太陽は牡牛26度「スペイン人の伊達男が、恋人にセレナーデを歌って聞かせる」公共性に私利私欲を巧妙に結びつけ自己実現を図る度数。伝統や文化の所産も自身の表現に積極的に利用。キーノートは「個人の欲望の儀式化」だ。

火星が牡牛27度「年老いたインディアン女性が、通行人に自分の部族の工芸品を売っている」自分を育んだ文化的な背景に内面の充実と精神の安寧を見出す度数。キーノートは「集団の要求に対する平和的な適応」である。

太陽と火星が、こういう意味あいの度数で連続して合。「おれは九州人だから」は当たり前のように言う人物なのだろう。

この合に対して土星が乙女26度でぴったりトライン。「香炉をもって、祭壇のそばにいる神父に仕える少年」形式を重んじ、公僕たろうとする意識は人一倍強い。これが太陽と火星に対して適正な抑制を与えている。本来はまあ真面目な人なんだろう。

水星は牡牛2度。おととい7月3日の午前9時ごろはトランジット月と水星とがともに獅子2度で、このネイタル水星に対してぴったりスクエアをとっていた。まあ絵に描いたような失言デーだったんだろう。

タイミングがわるかったと言えばそれまでだが、そもそも政治家には向いていないとしか言いようがない。いくら太陽・火星・土星のサビアンシンボルから読みとれる人物像が、生まれ育った地元を愛し、地域社会に貢献し、形式を重んじる真面目なものであっても、公的な場であのような言葉遣いをするというのは、政治家としての資質を大きく欠いていると断じられる。

土建屋にはぴったりだが。