★ 繁殖場の犬達のこと | 〜麒麟・キリンレスキュー〜

〜麒麟・キリンレスキュー〜

飼い主の遺棄により収容された犬猫達、ペット産業の裏側で繁殖場で過酷な生活を強いられている子達を引き出し、温かい里親さまに繋げる努力を
続けてます。皆様のご協力をお願いいたします。
麒麟 キリンレスキュー

ペットの繁殖場
日々店頭に飾られる子犬達の親が
ここにはいっぱいいます。
{B780E15D-ACF1-4B95-997C-F8007B3D22DB:01}

親犬から産まれ
健康で性格の良い子達は
繁殖犬として残されます。
女の子はその繁殖場に一生いたり
男の子は他の繁殖場に回されたりして

一日一回、タライの中に
水でふやかされたフードを
みんなで取り合いながらたべます。
だから、気の弱い子達は餓死してしまう
ことも。

繁殖ができなくなった高齢犬達は
犬舎がいっぱいになれば
外に出され、放置。
避妊も去勢もされず、オスメス一緒に
放置され、当然妊娠も多々あり
また妊娠すれば、業者は子供欲しさに
産ませようとするが、
高齢な母体はもたず、死亡してしまう
ことも。

この実態は当然、動物愛護法違反。
だけど、行政の監察、指示は
3~4年に一度あればよいかの視察
それも事前予告視察。
業者は、法に引っかかりそうな事は
事前予告によりすべて隠蔽できる
時間はたっぷりあるようです。

私達が警察やセンターに訴えても、
「証拠を持ってきてください」と。
見たり聞いたりした事では
取り締まるすべはなく
あくまでも
動物を虐待している現場の撮影
録音等が証拠となり
初めて警察やセンターが動き出す状態。

その証拠を集める為に
一般の方々が動けば、もちろん
危険をともなうこともあります。

そして証拠を集めたとして
警察やセンターが動きだしても
厳重注意や罰金で終わることも多く
この摘発により
更に残されている繁殖犬達には
もっと過酷な状況になるのは
目に見えてます。

行政は「書類による繁殖数は
申請していただいてます」と言う。
でも、この申請を行政は視察確認は
していないので、
紙による業者からの繁殖数では
闇の過剰繁殖は
まったく防ぎようがないのです。

それぞれの個体を完全登録制にし
その子がどの様な経路で
店に売り出され
どの様な飼い主の所へ行ったのか
把握できなければ
いつまでたっても
動物の過剰繁殖、遺棄は
終わらないと思います。

私は実際、繁殖場にいる子達を見ると
行政からも一般の方々からも
見放され
本当に過酷な思いを強いられてる子達は
この繁殖場にいる子達ではないかと
よく思います。

繁殖場の子達は、病気やケガも放置され
陽の光も知らず、お散歩も
ましてや人の温もりも知らない。

一般の方々の中には
「そんな繁殖場はつぶしてしまえば
 いい、リタイア犬を引き出すことは
 業者の手伝いをしているようなものじゃないか  」と言う方もいるようですが
先程も言ったように
訴えることをしても、つぶれもしないし
ますます繁殖犬達の首を絞めることは
間違いないです。

いろんな方法を尽くしても
行政が動かない限り
そしてペットを買う人がいる限り
繁殖は永遠に続くのです。

動物愛護法を作成する委員には
たくさんの業者の名前があります。
だから、動物達は産業動物として
人間のいい様に、扱われてしまう。

私が生きてる間に
繁殖業者がいなくなることはまずない。
だから、せめて業者に交渉して
「せめて五歳でリタイアさせてくれ」と
私は指導しながら
この子達を引き出しています。

今、実際にここにいる子達の尊い命。
それを大切にしてあげたい。

前回出した子達の症状を伝え
あと三年早く放出してくれれば
こんな酷い症状にはならなかった、とか
人間として、自分の身になって
商売として使用しているこの子達の事を
考えてほしいと

行政が今できないのなら
せめて動物愛護委員の立場から
指導しながら
今ある命も救いながら
一度でも、何年かでも
人の温もりの中で
まともな犬生きをしてほしいと
そんな思いで
私は繁殖場に行ってます。

今回までで数カ所の繁殖場のうち
ほとんどの繁殖場からの放出犬達は
みなさんの温かい愛情により
みな、里親さんの所に行きました。

私達の言っていることが
やっとわかってくれて
繁殖場からも
「若いうちに
里親さんを見つけてほしい」と
連絡もくるようになってきました。


動物の保護は、イタチごっこと
よく言われ、終わりがないと 
よく言われるようですが、
今いる命を助けながら、
繁殖者達に適切な指導をし、
反面、行政に対して
今起こっている日本の繁殖事情を訴え
動物取扱業の管理、規制を
適切にしていかなければならないと
私は思っています。

どこまでできるかはわかりませんが
みなさんのご協力を
お願いいたします。