そんなこと、気にしなきゃいい。
そう。そうだって、わかっているんです。
なのに、できない。
自分とはなんの関わりもない、心の引っかかりもないものには、怒ることも、悲しむこともできません。
誰かがお金をこんな使い方をしてたとか、
誰かがこんな言葉を言ってきたとか。
腹がたつ時は、自分の心の中にある《因》に反応しているんです。
《因》は、たとえば、
・自分は絶対しないぞと抑圧している
・無意識レベルではやってみたいという心もある
・理解しようという思いがある
・自分にとって意味があると感じている
・自分にとって重要だと受け止めてしまっている
・自分に影響を及ぼすものだと思い込んでいる
そこに《縁》がやってくる。
外界の状況、自分の外側で起きていること。
それが心の中にある《因》と触れ合って…
《果》つまり結果を引き起こす。
・強い怒り
・情動
・不快感
・深い悲しみ
・違和感
外で起きている《縁》に働きかけても、変えられない、無駄な労力をつぎ込む結果になることが多いです。
親がこう言っていたから《縁》
あいつがこんなことしてきたから《縁》
会社がこんな状態だから《縁》
だから自分は苦しんでいる?
いや、直接的な原因、変えられる部分、コントロール可能なところに焦点を当てていきましょう。それが《因》である、自分の心です。
・なぜあの人のことは気になるのか
・全く気にならない、認識に乗らないこともある。名前を知らない道端の花は、存在していても印象に残らない。
・なぜこんなにも腹がたつのか
・ある人は同じ人を見ても、腹を立てずにうまくやっている。気にも留めていない。気にならない。
・なぜこんなにも違和感があるのか
・自分はされたくないから。自分は絶対しないぞと決断しているから。抑圧しているから。
気になっていい。腹がたってもいい。違和感もあっていい。自分はそうなりたくないんだ。自分は嫌なんだ。自分には許せないことなんだ。これでまた一つ、自分のことがわかった。
相手が問題なのではない。
すべての問題は自分が生み出しているものなんだ。
だからこそ、自分で解決することができる。