これまでどのように自由を得るために発展してきたのか。今日は歴史的な観点から、ざっくりですが書きたいと思います。
1、食糧の確保のための苦労をした時代（食糧）
縄文時代なら、どんな生活をしていたでしょう。生きるために、食糧を得るために、行動を起こしました。人間以外の動物のほとんどは今もそうです。食糧の確保のための苦労をした時代が何万年とありました。
2、一部の人間の名誉欲のために、行動を強いられる時代（豪族）
だんだんと稲文化が発達するなど食糧を貯蓄できるようになり、村ができ、豪族が現れ、権力をみせつけるために古墳を作らせたりしました。一部の人間の名誉欲のために、行動を強いられるようになりました。
3、土地を拡大するための飽くなき戦乱の時代（土地）
さらに時を経て、十七条憲法といった法律ができ、少しでも生きやすい社会へとしようと努力してきました。しかし自分だけが贅沢したい、ラクしたい時代がこれから千年ほど続くことになります。戦（いくさ）が主な時代になっていきます。土地を拡大するための飽くなき戦乱の時代です。
4、物質的な豊かを追い求める時代（モノ）
戦乱が終わり、まだ戦争をしている地域はありますが、世界的にみれば世界大戦は収束しました。モノのない時代、服をツギハギで着て、車も無かった。産業革命が起き、大量生産ができるようになりました。どうすれば物質的に豊かになるかを追い求める時代です。400年ほど続きます。
5、経済成長のために、個人も総動員で行動する時代（カネ）
物質的に恵まれるためには、お金が必要。とくに資本主義が現れてからその傾向が強くなりました。また共産主義が現れ、平等に物質が行き渡るようにもしました。そこから、国は経済成長のために、個人も総動員で行動する時代となりました。どうすればカネを儲けられるか、という時代です。搾取がおこり、裕福と貧困の差が広がっていく時代が100年ほど続きます。
6、グローバル社会（インターネット）
経済成長を遂げ、国の内部では物質的にとても豊かになりました。そのうちインターネットが普及し、グローバル社会となりました。国レベルで競合する時代です。食糧は確保され、モノにも恵まれ、人口は爆発的に増加します。個人は有象無象、命の価値は変わらないはずなのに、一人の生み出す物の価値は下がり、会社レベルで物を生み出し、国レベルで数値化し、比較します。外国為替などの取引が激しい時代になってきました。ここ30年です。
7、会社のために生きる社会（企業）
ホワイトカラーが一般化し、会社で働くことが当たり前になってきました。サラリーマンの登場です。いまは様々な企業が連立しています。現代はあたかも会社に所属しないと生きている価値のないような社会ですが、そんなのはここ100年弱の話なのです。だから会社に何日行けないとか、それで自殺するなんてあまりに勿体ないことです。機械に圧倒され、会社の規模に圧倒され、まるで人間は歯車のような錯覚に陥りはじめます。
8、ハンドメイド、起業の社会（個性）
現代は、仕事や効率を最優先にして、息の詰まる社会です。食糧に欠き、飢えることはない時代。物は大量生産。カネは市場に出回りあふれる。学校教育は義務化され、私立学校も専門学校もある。希望すればどこかしら所属できる社会。でも会社で使われる身になるのはそこそこにして、財産を親から受け継いだり、土地など不労所得で稼ぐこともできます。大量生産にも飽きつつあり、世界に一つだけのものに心が動く、ハンドメイド、起業、個性を活かす試みのなされる時代です。
まとめ
さて、このようにみてきて、いかがでしたか。近現代には同時代に複数の側面があるため、途中から「～～の時代」から「～～の社会」とタイトルを変えました。いろいろな側面で豊かになってきたことは間違いありません。そして、生きるためだけであれば生きられる時代になりました。
これから数十年もすれば、ほとんどの仕事はコンピュータが行う時代になるでしょう。極端に言えば仕事のない時代です。いまも少し突入しかかっているかしら。そうなれば、あとは、生きがいの時代です。なにかしら生きがいがなければ人間は生きてはいけません。何を生きがいにするのか。そんな時代です。
会社に行けないことを、必要以上に嘆かなくていいんだ、ということだけでもわかってもらえれば幸いです。
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