お母ちゃん!認知症の症状がでてますよっ!

お母ちゃん!認知症の症状がでてますよっ!

お母ちゃん70歳。
先日、「アルツハイマーですね」と診断されました。
そのお母ちゃんの様子をしっかりと記録していこうと思います。

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お母ちゃんの中学校の同窓会案内が届いたのは10月の後半。
前回お母ちゃんが同窓会に参加したのは5年前。
その頃はまだ一人暮らしも出来ていた。
今はグループホームに居るので、懐かしい友達には会えない状況。
案内葉書を読みながら
『お母ちゃんが参加できるのは、今回が最後かも…』と思ってしまった私。
お母ちゃんが親しかった同級生のお友達に連絡を入れた。

『もし、お母ちゃんが行きたいと言ったら、私が付き添いして一緒に参加しても良いでしょうか?』と。

お友達のえっちゃんは快く幹事さんに連絡を取ってくださり、幹事さんも『良かよー!ぜひ来てー!』とお返事を下さった。

そこでお母ちゃんに電話をして、気持ちを確認する。
瞬間瞬間の事をすぐに忘れてしまうお母ちゃんだけど、刺激になるかもしれない。

『お母ちゃん。〇〇中学校の同窓会があるてよ。
行く?』

『何のあっと?』

『同窓会て。〇〇中学校。お母ちゃんが卒業した中学校。どかんすっ?』

『〇〇中学校や?』

『そうよ。えっちゃんにも会えるよ。同じ中学校やったろ。みんなに会いに行くね?』

『うわぁ〜!行きたか〜!』

少し記憶のスイッチが繋がった。
もしかしたら、昔の友達に会ったら、さらに何か変化があるかもしれない。

そこで、返信はがきに私も同行する事を一筆書いて、出席の返事をした。

開催は金曜日の昼間。
仕事を休んで同行する事にした。

12月19日
仕事終わりで九州に飛び、空港近くに宿泊。
12月20日
お母ちゃんの元に向かい、一緒にやらなければならなかった郵便局などの手続きを行い、そのあと同窓会へ向かった。

会場に入ると、お母ちゃんの友達が何人も駆け寄って来てくれた。
『会いたかった!』『元気しとったね!』『嬉しか〜!来てくいて嬉しか〜!』と声を掛けてくださった。
お母ちゃんも笑顔で応える。
名前は出てこないけど(そりゃあ私だってなかなか名前は出てこない)
明るい笑顔の中に昔の記憶を繋げて『分かるよ〜、分かるよ〜』とニコニコしている。
『私、せつこよ!いつも一緒にいたよ!』
『私は、えいこよ、覚えとるね?』
『こっちはえっちゃんよ。えつこちゃん!』
『あなた、もーちゃんね!知っとっよ!赤ちゃんの時に抱っこしたよ!』

つい涙が堰を切ってしまった。やばいやばい。


壇上からそれぞれが挨拶する場面もあった。
お母ちゃんにお友達が寄り添ってくださったし、
私も挨拶させてもらった。
皆さんの暖かい拍手に支えてもらった。

小さな山間の中学校の、卒業から60年目の同窓会なので参加者は16人。
物故者もいらっしゃるし、体調が良くなくて参加出来なかった方もいらっしゃる。
会長はあいさつで『自分たちも先は長くはない。だけど、もーさん達のように夫婦で参加とか親子で参加とか増やして、会えるうちはこの会をやって行きたい』とおっしゃってくれた。
良かった。

会からの帰り道、お母ちゃんに
『同窓会どうやった?楽しかった?』と聞いたら
『そこそこね』との返事にずっこけた(笑)
理由は会の最後に写真撮影したとき、同級生男性に肩を組まれたから。
お母ちゃんはお父ちゃん以外の男性に触られるのが苦手だもんね。
それでも、ちゃんと感情を出して反応してくれるのは嬉しかった。
料理は美味しく完食だったし、女性のお友達とはニコニコしていたし、良い一日だったね。

また元気で会いたいね爆笑