産後ケアがどうして必要か、ということ。 | 舞のバランスボール・産後ケア・体力メンテ@名古屋市緑区・オンライン

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◆産後ケアってどうして必要なの?

 

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私 舞(笠井 舞)は産後指導士として、

名古屋市緑区を中心に

産後ケアのクラスを開講しています。

 

『産後ケア』という言葉、

最近は少しずつ浸透してきつつあると

感じていますが…

 

まだまだ、認知度が足りない。

 

そこで、改めて

産後ケアとは何か

ということについて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

みなさんは、

妊娠、出産を経た女性の体が、

どれぐらいのダメージを負うのか

ご存じですか?

 

転んで足をひねったぐらい?

 ぎっくり腰ぐらい?

 

いいえ、そうではありません。

 

実は…

交通事故で

全治8カ月の大怪我を

負ったぐらいのダメージ

だと言われているんです。

 

 

交通事故に遭ったら。

全治8カ月の大怪我を負ったら。

 

入院して、治療して、

完治するまで何カ月も

リハビリしますよね?

 

 

でも、出産の場合は…

 

 

初産婦でも1週間、

経産婦なら5日程度入院しただけで、

後は24時間休みなしの、

育児フル稼働生活が始まります。

 

もっと言えば入院中だって、

サポートがあるとはいえ

出産したその日から、

頻回授乳や長時間抱っこ

既にスタートしているんですよね。

 

 

出産で体力を使い果たして、

ボロボロの体のまま育児がスタートし、

2~3時間おきの授乳で

夜中も眠れず慢性的な睡眠不足

 

初めての育児の場合は、

わからないことだらけで不安が募り、

昼間は赤ちゃんと2人きりで、

世界から取り残されたような孤独感

味わい…

 

第2子以降の場合は、

赤ちゃんのお世話のみならず、

上の子のお世話にも追われ…

 

体だけでなく、

心にもダメージがのしかかってきます。

 

 

 

さて、

これほどの状況に置かれる

産後女性をサポートするシステムは、 

現在の日本では

どうなっているのでしょうか。

 

 

答えは、残念ながら、

ほとんど存在しない、です。

 

 

その象徴が、

妊娠すればどの妊婦さんにも配布される

母子手帳

 

妊娠中は、

定期的に母体をチェックする項目が並び、

妊婦検診は公費でカバー。

 

でも、

出産のページの後はどうなるかというと?

 

母体のチェックは、

産後1カ月の検診のみ。

 

後は、

子供の成長曲線、検診、予防接種…

完全に、「子手帳」になります。

 

妊娠中は

あんなに手厚くケアされていたのに

出産したとたん、

母体のことはまるで

忘れ去られたようになってしまう

 

これが、日本の現状。

 

 

どうでしょう。

 

『産後ケア』、

必要だと感じてきませんか?

 

 

では、そもそも産後ケアとは何か

 

 

それは、

出産後に不安定になっている

ママの心と体を

トータル的にケアすること。

 

 

産後のママにとって

必要なケアのステップは、7つ。

 

①休む

 

②体力をつける

 

③骨を元の位置に戻す

 

④筋肉をつける

 

⑤客観的視点をもつ

 

⑥コミュニケーション能力を上げる

 

⑦将来のビジョンをもつ

 

この7つをこの順番通りに行い、

ママが回復していくのを

サポートしていくのが、

産後指導士が提供する産後ケアクラスです。

 

 

とは言っても

クラスでサポートできるのは

②「体力をつける」から。

 

①の「休む」に関しては、

妊娠中から、

産褥期にできる限り

体を休めることができる環境を

しっかり整えておくことが大切です。

 

 

育児する上で第一に必要なことは、

母が心身ともに健康であること。

 

 

産後ケアを行わずに、

無理してなんとかしのぐことも、

もちろん不可能ではありませんが…

 

無理は、後から必ずツケがきます

 

育児ノイローゼ、産後うつ、

健康トラブル、虐待の可能性、

産後クライシス(家庭不和)、

自信の喪失…

 

産後ケアを行わないことで

起こりうる問題は、

ママ自身の心や体だけでなく、

家庭全体を崩壊させかねない

大きなものに発展していく危険性

はらんでいます。

 

 

一般社団法人体力メンテナンス協会では、

産後ケアを広く認知させ、

日本全体に浸透させていくことを、

活動の3本柱の一つとしています。

 

私も協会認定の産後指導士として、

『舞の楽ラク産後ケアクラス(全6回)』

をはじめ、

産後女性を対象としたケアのクラスを

開催しています。

 

全ての産後女性が

公費で産後ケアを受けられる日が

くることを願い、

私たちは日々活動の幅を広げていますが

現状はまだまだ追いついていません。

 

1人でもたくさんの方に、

まず産後ケアの必要性を

知っていただくこと。

 

それが、第一歩だと強く感じています。

 

 

この文章をお読み下さった皆さん。

 

どうか、

周りの方々にきいてみてください。

 

 

「産後ケアって知ってる?」

 

 

その一言が、

日本の産後を変えるキッカケに

なるかもしれません。

 

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