自慢じゃありませんが、

いや、自慢かな?

私、視力がすごく良いのです。

一度、2.5まで計測できる機械?で計測したら、限りなく正視に近い、これ以上は、ほぼ望めない2.5です。

と、褒められたことがあります。


生まれてこの方、視力検査はいつも両目2.0でした。


自慢だね。これ。



それがここ数年、色々と不便になりましてね…。


まあ、御察しの通り、『ろのうのがのん』ですよ。

まだ眼鏡かけずにもなんとか新聞は読めますよ。

でも、化粧品のラベルとか、子供達の年間予定表なんて、もう、いじめ?いやがらせ?
って思うくらい読めません


『ろのうのがのん』の方は、まあ仕方ないと思うんですが、疲れ目?で、夜になると視界がにじむというか、
運転中信号が必要以上に輝いて見えたり、
ぼやけるんです。
スマホのカメラでエフェクトを使うような。
映画の回想シーンのような…。

これも、『ろのうのがのん』の一種なんでしょうか?


今夜はちょっと用事があり、深夜まで営業しているスーパーマーケットまで、車で夜中に行くことになりましたら。

自宅を出たところで、

バブル時代を彷彿させるような、黒髪ロングの30〜40代の女性が私の車の横を横切りました。
白っぽい上下。デザインもちょっと裾を絞った膝丈のスカートとか、今風じゃない感じ。
そのひと、肩から大判の白っぽいストールをウエディングドレスのヴェールのように地面に30センチくらい引きずりながら歩いていたんです…。
後ろ姿、斜め後ろ姿しか見えないのですが、
あんまりにも盛大に引きずってるので、窓を開けて、
『あの!』と、数回声をかけてみました。
辺りはシーンとしているのに、彼女は、
気づくそぶりもないのです。

きっと酩酊されていたのでしょう。深夜にフラフラ歩いている姿。

そんな奇天烈な女性を見てしまい、心臓がドキンとしてしまいました。

あんなフラフラしていても事件に巻き込まれないなんて、日本て平和だよな。と、考えながら、車を走らせましたが、

必要以上によく光る信号や、ライトを見ながらスーパーマーケットに到着。


店内は明るく、私の疲れ目?には、かなりキツイ。
もうなにもかも輪郭がはっきりしない。
全部ブレブレ。全て輝いて見える。


そして、絶句。
エスカレーターから降りてきた女性の顔を見たら、
目が4つあるじゃありませんかっ

う、うそだ。
嘘に違いない。
まじまじと、真ん中分けの長い髪の若い女性を見つめてしまいました。何秒か見つめましたとも!
その方が訝しげな表情で見返して来てもなお。

やっぱり目は4つ。

正確には、目と眉が、細面な顔の中で二重に見えて、その方の目と眉毛の幅がたまたま、私のブレる幅と一致して、見えただけなんですが、


しばらく、

こわい…。

まるで、恒川光太郎の小説の中に迷いこんだみたい。
日常のなかの非日常。
平凡な光景のなかの恐怖。

ん?
そうか。

二重に見えてるんだ!
と、我にかえるまで、生きた心地がしませんでした。

恐怖を忘れないため?スケッチ
こんな感じでした〜

帰り道、誰もいないアトリエに寄り、ドキドキ。
深夜のゴミ捨て場にゴミを捨てに行きドキドキ。

昔、凄惨な殺人事件のあった場所を車で通ってドキドキ。

と、終始肝試し状態。


今まで目が良かった私には初めての体験。

疲れ目はにじむ。ぼやける。5〜6m先の人の顔が変わる。

夜の運転前は目薬ですね。


備忘録として書き留めます。
お騒がせしました