今日は七夕公演。




浴衣を着てファッションショー、

特技披露、

ギャルゲでよく聞くようなセリフ を言って、




誰が一番織姫っぽいかを決めるコンテストのようなものをした。






伊藤は別にグランプリを狙ってはいない。

なんでかって 可愛い人がグランプリになればいいと思っているからだ。



しかし アイドル界の色物として頷けるような戦い方をしたいと思っていた。






そんな私の前に壁が立ちはだかった。










鏡でこの姿を見た時、こんなに可愛い顔をして真っ先に思ったのは


これ、火傷するやつ・・・





ただ着たいだけでロリータを選択してしまったが故に
結局何がしたいのか分からなくなったのだ。




自分は何がしたいのか?
可愛いとでも言われたいのか? いや、違う

それでは何を求めているのか?




必死に考えた。

自分は何がしたくてステージに立つのか。





考えに考え出した答えは

皆の笑い声が聞きたくて

だった。








案の定ロリータでヴィジュアル系バンドのBGMを流してファッションショーをしている時、
空気を少し間違えたと思った。



逃げたかった。
穴があれば埋もれたいと思った。



それでもショーは進んでいく。






ろ、ロリータで、


何ができるのか、



何が




何ができるのか、、









司会者「では、特技披露をお願いします」




気付けば会場を爆笑の渦にしていた。






私は某議員のモノマネを一心不乱にしていたのだ。