今回は「就職活動における《上振れ下振れ》」のお話です。
私のPodcast聴いている人は、よく「上振れ下振れ」って表現を聞いていると思います。
で、細かく説明せずとも伝わるだろうなーとは考えていたのですが新年度ですし、新たに聞いてくださる方もいらっしゃるかもしれないので改めて解説します。
そもそも!
「上振れ・下振れ」とは…
「予想よりも良い結果・予想よりも悪い結果」
の意味です。
元々、経済や金融業界の用語のようですが、ゲームプレイヤーとかも使う言葉なんです。
たとえば…
ゲームネタの話題で
「上振れ狙っていつもと違武器で闘う」とは「通常以上の結果を狙ってリスクを背負いながらも挑戦する/ 賭けてみる」といった意味で使われたりしますし
経済ネタの話題で
「下振れリスクを避ける」とは「予期せぬ問題が発生するリスクわさける」といった意味で使われたりします。
で、これらの表現を私は就活に活用しているわけです。
就活において「上振れ、下振れ」がおきる、って結構あると個人的には思います。
なんでかというと、相手つまり面接官によって反応とか評価が違ったりするからなんですよ。
例えば、とあるキー局の総合職に内定した男性の先輩の自己PRなんですが
「僕は、合コンの幹事を、年間100回以上やってきました!全員が楽しい時間を過ごすための企画力、コミュニケーション力、そして学業と遊びを両立するための体力やバランス力は誰にも負けません」
……みたいな、マスコミ就活以外ならチャランポランすぎませんか?!と突っ込まれそうな内容なんですが
それでも見事に受かったわけなんですよねー。
今の時代ここまで尖った自己PRする人、あまりいないかもしれませんけれど
まぁ20 年前とか、業界的にもテレビ局とかマスコミ業界がイケイケドンドンだったもんでこれぐらいのノリの良い人も中にはいたわけですよ。
特にキー局はね。
でも、この自己PRって20年前の当時だって結構リスキーなんですよ。
テレビ局、キー局とはいえね?
この内容に対して、面接官が「いーねー!ノリが良くてバラエティー番組制作とかできそうだね!これぐらいの勢いのある人欲しかったんだよね」っていう評価になるのか
「いくらキー局でも、こんなふざけた奴とは働きたくないよね」って評価されるのか
面接官次第だし、社風次第なんですよね。
でも当時先輩は、スポーツ経験もないし、語学力に長けてるわけでもない、何か特技があるわけでもない
しかも大人気のテレビ業界だから、謙虚すぎてちゃ印象に残らない…
と考えた末に、いわば賭けですよね、あの尖った自己PRに賭けてみたってことですね。
ちなみに、この先輩は内定したテレビ局ではない他の東京の某放送局でアルバイトを2年間やっていたそうです。
というわけで、先輩の事例を挙げましたが
要は、印象に残らない無難な自己PRをするのではなく
賭けかもしれないけれど、リスキーだけれども、強い印象を残したくて、つまり、上振れを狙ってあの合コンネタを使った、というわけですねー。
まぁアナウンサーですと、より「万人受け」とか「常識ある」「礼儀正しさ」なんかを重視されやすいですけれど
面接でのやりとりや、フリートークなんかで、上振れ狙ったありきたりじゃない話をしたり…なーんていう場合もあるでしょうねー!
アナセミ生はよくフリートーク練習や面接練習で、この「上振れ、下振れ」を私から聞いていると思います。
と言いますことで、ここまでお聴きいただきありがとうございました!
この後は、おまけコーナーでーす。
お時間のある方は、お付き合いください。
(おまけコーナーは聴いてくれた方のお楽しみ)