『皮脳同根』という言葉をご存知ですか?

皮膚と脳とが、同じ根を持っているという意味です。肌や身体の状態についても非常に深く関わっているのです。
人間は、母親の胎内で、一つの受精卵から分裂を繰り返し、最終的に人間として形成されることになります。

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受精卵が人の形へと育っていく過程で、細胞分裂を起こし、『胚』というものを発生させます。そして、「内胚葉」「中胚葉」「外胚葉」と呼ばれる三つの層に分かれていきます。

脳や神経や皮膚は、そもそも同じ『外胚葉』というところから分裂をしていって、形成されることになった組織なのです。生命としての最初の段階で、皮膚と脳というのは同じところからスタートをしているということなのですね。

肌の状態は、外的だけでなく、内的なものにも深く影響しています。肌は、心の状態を正直にあらわしてしまうものです。脳で受けたストレス、つまり心配、不安、怒り、喜び、悲しみといったものは、神経を通じて肌へと影響をしてしまっていきます。

それは、つまり肌荒れなどの肌表面にあらわれているサインから、神経や心の状態を知ることができるということでもありますね。普段の自分の状態を、身体のこういったサインから見逃さないようにしましょう。

そして、触れる事のできない脳も、肌を通して、触れる事ができるということですね。
赤ちゃんのときに皮膚を撫でたりマッサージをすることによって、頭が良くなるともいわれているんですよ。