特にネタもないので、ブックレビューいってみたいと思いますー。

 

 

↓ゆとり世代?さとり世代?

 

「桐島、部活やめるってよ」で現役大学生にして作家デビューした朝井リョウセンセイの爆笑必至エッセイ。

早稲田大学在学中のエピソードの数々に、自分の学生時代を重ねてみたりして。いやこんな弾けてなかったような気がするようなしないような。

でもまぁこんな青くておバカなエピソードも、学生時代ならアリ寄りのアリ、楽しかったよなぁ。。。(遠い目)

朝井リョウセンセイはその後、一発屋で終わることなく文壇でもご活躍です(直木賞も受賞)。

そうか、平成生まれのゆとり世代が活躍する時代なのかー、としみじみしちゃいましたよ。

ゆとり世代がゆとり世代を見た切なさとおかしみが炸裂、と表紙裏にありますが、まさにそんな青春ならではの笑える出来事のオンパレード。

昭和世代もゆとり世代も、学生時代のおバカさは同じなんだなー。

文体も軽い口語なのでツルツル読めます。

ちなみに、最近タメの友人が旦那の浮気の腹いせに自分も浮気をしたそうで、お相手はなんとゆとり世代男子(平成生まれ)だってさ。すげーな。

 

 

 

↓サブカル界の両巨塔。

 

ワタクシが山田五郎さんとみうらじゅん氏が仏画について語り合うYouTubeを見ていたら、夫がそっとコレを枕元に置いておいてくれた、というね。。。オッサン型の本の妖精かよ。

自身もサブカルヲタクの夫なので、サブカル界の王様であるみうらじゅん氏といとうせいこう氏のラジオの雑談をそのまま文字起こしして本にした、というなかなかフツーは手を出しにくい一冊となっております。

でも名言も多いんですけどね。「老いるショック」とか(オイルショックに掛けていると思われる)、「土器にドキドキ」とか、「人生とは死ぬまで暇つぶし」とか、「『恋』は一人でできるけど『愛』は二人じゃないとできない」とか。え?別に名言じゃない?!

たぶん夫はこのラジオ聞いてるんだな。。。それもどうよ。。。

 

 

 

↓シリーズ最新刊。

 

シャーロック・ホームズが女性になり、現代に蘇ったらどんな活躍をするのか。という登場人物性別逆転ホームズ譚の第三弾です。

ラノベ出身とは思えないほど、ちょっとフェミニズム過多な作風の高殿先生の作品ですが、エンタメとしてはものすごくよくできていて、最初から最後まで一気読みでございます。

ワトソン君が離婚して、シャーリーの元に戻ってくる場面から物語は始まるのですが、前作で独身で彼氏もいなかったパートタイマー医師のワトソン君(もちろん女性)が、いつのまに結婚してたの?!そしてその結婚していたことすら思い出せない一時的な記憶喪失って?!どーゆーこと?!と一気にナゾに引き込まれます(ちなみにモリアーティ教授も女性設定)。

ナゾを解くためにシャーリーとワトソンは怪しげなセレブのマッチングパーティに潜入することになり、これまた謎の美女(男子だけど)やワトソンの元夫との再会や、そのうち国家を巻き込む陰謀に飲み込まれることになる、という壮大なストーリーになっていきます。

主要登場人物は第一弾から引き続きなので、できれば一巻目から読むことをオススメします。

いやー、高殿先生の作品は軽い文体なのに重い内容なので、なんというか中毒性があるんですよねぇ。

どの作品にも言えるのは、女性性。まさにフェミニズムのエンタメ化。

女性による女性のための女性が楽しめるエンタメフェミニズム文学といいんじゃないでしょうか。

まぁそこまで深読みしなくても、単純にミステリー&冒険小説として楽しめると思います。

 

↓一巻目と二巻目は文庫本になってます。

 

 

 

 

↓今ワタクシ、NHK大河ドラマにハマっております。

 

一昨年は「鎌倉殿の13人」にハマり、去年の「どうする家康」にはハマらず、そして今年「光る君へ」にどハマり中です。

往年のコバルト文庫、氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスク」を読んできた身としましては、紫式部を主人公にした今年の大河を見ずしてナニを見る!というね。

いやーーー、平安時代ってなんでこんなにBBAの乙女心に刺さるんでしょうか。

華麗な衣装もさることながら、紫式部役の吉高由里子もいいですし、なんといっても藤原道長役の柄本佑がまたいいんですよ!!!

全然イケメンじゃないのに、すげー色気と清潔感があって、だんだんとイケメンに見えてくる、という不思議さよ。

毎回キュンキュンしていて、このままキュン死するんじゃなかろうか。というくらいなんですよ!

って、大河ドラマのハナシじゃなかった、ブックレビューでしたね。いかんいかん。

紫式部と道長の時代の宮廷や貴族のアレコレを歴史的にも簡単にわかりやすく説明してくれていて、歴女ではないワタクシにも当時の貴族社会がよーくわかりました。

まぁあっさり簡単な文章なので、むしろ中学生の娘向きかも。

娘もいっしょに大河を見ているので、読ませようそうしよう。

大河ドラマはあくまでドラマなので、史実とはだいぶ違うんだな、というのもコレ読むとわかります。