やまもとみずき です。

限りなくクロに近いグレーの夫の行動から1年半。
結婚から間もなく20周年を迎えるたった3日前に、グレーだった疑いは水面下でも継続していた不倫として、相手の暴露という形で発覚しました。

世界の時間がすべて止まってしまったような感覚
現実と非現実の区別もつかない
すべてのエネルギーが思考に費やされ、それ以外には血すら通わない…

あの時の感覚は、今でも忘れることはできません。

もし夫が私を裏切るようなことがあれば、スパッと別れてやる。
そう思っていたはずなのに…。

相手の電話を切り、開けたドアの入り口に土下座をする夫を目の前にして私は
「どうしたいの?」
と問いかけていました。
普段とは全く違う消え入りそうな声で夫は
「…やり直したい」

わずかなエネルギーを、ミスの許されない看護師という仕事に費やし、帰宅してからは廃人のように寝て過ごし、余力があれば「不倫」「浮気」をキーワードにネットサーフィンをして読んでは泣き…。
夜、夫の帰宅とともに、どこに残されていたのか?というようなエネルギーを爆発させ、別人のように朝まで責め続け、暴言を吐き、殴り合いながらも夫に依存し、夫・夫・夫がすべての毎日。
毎日の責め苦に夫が音を上げて、何度も「別れてくれ」と言われることもありました。

あっという間に痩せ、深い海の底まで沈み、溺れ、必死で「助けて!」と、もがき続ける毎日。
あの日から今日まで、よく頑張ってきたと、そして乗り越えられるよと、あの頃の私に伝えてあげたいです。

ただ私には幸いにも、この水面下発覚前からサポートをしてくださる方との縁がありました。
彼女が溺れそうな私に、少しずつ酸素のような言葉を投げかけてくれなければ、もがく私の手を握り続けていてくれなければ、私が抜け出せることを私以上に信じていてくれなければ、どんな形かはわかりませんが、おそらく私は海の底から浮上することをあきらめていたのだろうと思います。

師のおかげで同じ境遇の仲間とも出会い、同じ時間を過ごすことで、一人では気づけないことに気づけ、乗り越えるのも難しいと感じていたことも、ふとしたきっかけで乗り越えられたのだということも実感しています。

「わかってくれる人がいる」
こんなことが起こったからこそ、一人ではないと思えることの大切さを痛感しました。

本当にこの問題から抜け出すのは容易ではないけれど。
でも必ずいつか抜け出せます。
あなたがあなたを信じて、大切にして、愛することができれば。

今は余裕もなく、そんなことは限られた特別な人だけができることだと感じてしまうかもしれません。私もそうでしたから。
例えそうだとしても、私の師がそうしてくれたように、私があなたのことを信じ続けます。
あなたが本当の自分を取り戻し、その輝くような笑顔で、あなたの周りの大切な人を笑顔にできるその日まで。

私のブログが、あなたが浮上するきっかけになれば。
そして私が伴走することで、本当の新しいあなたに変わり、あふれる愛を大切な人に与えられるようになれるとしたら幸いです。