死んでゆく何か

それは泡のようで

かりそめの世界を作っていたもの

私をわたしたらしめていたモノ

それは本当に私だったのか?

 

アフターコロナと囁かれるようになった今

世界の色はまるで違って見える

 

今までの世界はなんだったのだ?というほどに

 

 

 

自分一人さえままらない中

もがいていたことさえ

それって何だったんだろう?

 

 

 

もはや、それさえオママゴトのような感触

全て手の平の中での出来事で

泣き笑い絶望さえも

温かな毛布の中での出来事だったような

その位、別次元に遠く思える

 

 

 

自分の存在を小さく感じる

小さく短くささやかな命

でも、確実に尊い

唯一無二の命

 

私と言う命を預かっていることを改めて知る

 

 

 

この命をどう料理するか

 

 

 

全人類に目覚めのアラームが鳴っている

 

 

 

私は残りの命で何をしたいのか?

何に触れたいのか?

私の命の歓喜は何?

 

もっと注意深く

もっとピンポントで射抜きたい

 

それをせずには死ねない何かを

私が望み、そして多くの紡がれてきた命たちに

託された何か

 

 

 

魂を剥きたい

囚われからの開放

自由になって欲しいんだ

 

 

 

どうか教えて欲しい

道を示して欲しい

これから先の一手を

 

 

 

私は無力で白紙になった気分