小学生の頃、謎の焦りを感じていた。
たいして忙しくもなく、のんきな生活してたくせに。
急がなきゃならない物事もないくせに。
心だけが焦っていた。
「急がなきゃ、急がなきゃ」
いったい何を「急がなきゃ」なのか
まったくわからなかった。
胸騒ぎだけがあった。
ただならぬ、切羽詰まった焦り。
その焦りは、なんの役にも立たず、
現在を迎える。
ただ焦っていただけだ。
なんたる、おまぬけ。
おまぬけすぎる。
私は何をやってきたのだろう?
眠りこけてたんか?
忘れるにも程がある。
眠りこけ過ぎだろが!!
今から間に合うんか?
準備できてるんか?
その力はあるんか?
眠ってる間に数十年なんてあっと言う間に過ぎてしまう。
私は準備ができるのか?