ここに来てというのは、

今年で生まれて半世紀になるという「ここ」である。

 

自分としてはそんな大人になった自覚もないのだが、

一応それなに大人なことも認める。

 

ごくごく平凡なアップダウンも重ねてきた。

 

それなりに自分が好きで

わりと認めているつもりである。

 

傍目には自己肯定感高めにも見えてただろう。

 

 

 

それがだよ。

 

ふとしたつまづきから一転した。

自己否定という名の底なし沼に飲み込まれた。

 

自己否定と言っても言葉になる前のものなので

自分じゃ全然気付けなかった。

 

うっすらかかっているBGMのようなもので

馴染み過ぎて、普通すぎて、認識できない。

 

陰鬱なBGM。

 

 

 

陰鬱BGMに気づいたのは、わりと最近。

言葉になってないだけで、

これは紛れもなく自己否定なんだわと。

 

ああ恐ろしや。

 

 

 

気づいていなく、無自覚で

ずっと陰鬱BGMをリピートしてた。

 

自覚としては、

なんかモヤがかかった感じで重い。

そのくらいのレベルで。

 

だからと言って不幸な感触でもない。

むしろ平穏平和幸せだ。

 

自分なりにあの手この手で紐解きをするが

それでも何かがこびりついていた。

 

根深いやつだ。

 

 

 

もちろん、陰鬱BGMも初めてじゃない。

 

ただ今回の

延々陰鬱リピートという事態は

あまりにもおかしい。

 

鬱と言えるほどの深刻さもないのだが

だからこそやっかいとも言える。

(まあ、極めてニアリーだったかもだが)

 

 

 

 

つづく