手術の日の朝、

洗面所で自分の顔を見たら、
意外と平気そうな顔をしていた。


右手の指を曲げてみた。
ばね指というのは、
朝の症状がもっとも重いそうだ。


ほとんど曲がらない。
今朝もやっぱり動かなかった。
毎朝、これを繰り返してきた。
そして、いつも、
とても暗い気持ちになっていた。


でも、今朝だけは、
指が曲がらないことが、
何故かとても嬉しかった。


良かった。
やっぱり動かない。
ちゃんと痛い。

すごく安心した。



だって手術の朝に、
治っていたら困る。


治っていたので、
手術はやめますなんて、
言えるわけがない。
だからよかった。



…と、
そう考えている自分に気づいて、
何だか変なの…と思った。



朝ごはんを食べている夫に、
この話をして、


なんで私は嬉しかったのかな?
なんで動かないのに安心するの?
と聞こうとしたら、
涙が出てしまった。


夫はちょっと笑って、
「今日、もう治るからじゃない?」
と言った。



私は、
さっき気合いを入れようとして、
ばっちりメイクをしたのが
剥がれてしまうと思って、
急いで涙を拭いたのでした。




めちゃくちゃ不安定な感じ。



昨日の夜、
手術って1時間くらいかかる?
と息子に聞かれた。

いや、15分くらいで終わるらしいよ。
だから心配しなくてもいいよ。
と言ったら、
え?そんなに短いん?と
ちょっと驚いていた。


ほんとにね。
たかが15分なのよね。

でも、
ここに来るのは本当に長かった。


息子が少し不安そうだったので、
大丈夫よ!
包帯ぐるぐる巻きの写真を、
LINEに送ってあげるね!
と言ったら、
いや、俺、それはいいわ。
と断られました。


そうか、
不安なのは私だけじゃないんだな。
そうだよね、
彼はとても繊細な子なのだった。

そういうことにさえ、
頭が回らなかった
余裕のない自分に気づいた。



❁❀✿✾





そうこうしているうちに、
手術は無事終わりました。











私、
手術すると、
右手が使えないとか、
不便なことは想像していましたが、


「痛いのだ」ということは、
あまり考えてなかったです。



い、痛いんです。


麻酔がとても痛かった。

麻酔の中でも、
手のひらは特に痛いんですと、
先生が手術後に教えてくださいました。


いやいや、先生、
早く言ってくださいーーー



手術後も、
少し動かすだけで、
ジンジンばんばんしてます。

泣きそう。



痛み止め飲んで頑張ります。






今日も見に来てくださって、
ありがとうございます!





ではまた(*´ω`*)