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満月斎倶楽部へようこそいらっしゃいました 

 

さて、今回の話題は妙見菩薩信仰と鎮宅霊符についてお話をしていきたいと思います。

 

妙見菩薩という言葉は聞きなれない方が多いかもしれません。この教えは聖徳太子が朝鮮の王族から伝えられたモノといわれていて、最初は国家鎮守の教えでした 

 

天の真北にある不動の星、それが北極星で時代とともにその星自体は移り変わりますが、その北極の場所は固定されています。古代中国では天を支配する天帝は「太一」とされ大変重要視されていました。その北極星を尊格化したのが妙見菩薩です。

 

古典には「北極とは北辰である。北辰とは妙見である。妙見とは尊星王のことである」と書かれています。

すなわち、妙見菩薩は尊星王といわれたり、北辰菩薩ともいわれました。

 

私は星読みを20年させていただいておりますので、そのご縁をおおいにいただいていると感じており、ずっと注目してきました。

 

ここに私が毎日唱えている、正式な妙見菩薩を祀ることばを載せておきます。

 

我 北辰菩薩 名づけて妙見という 今 神咒を説いて諸国土を擁護せんと欲す 所作甚だ奇特 故に名づけて妙見と曰う 閻浮堤に処して 衆星中の最勝 神仙中の仙 菩薩の大将也 諸菩薩に光目し 広く諸々の群生を済う 大神咒あり 胡捺波と名づく 国土を擁護し 諸国王を済け 災いを消して 敵を退くこと 是に由らざるは無し

 

意訳すると「私は北辰菩薩といい、名付けて妙見という。祈願することで国と国王を擁護しようと思う。見た目はとても珍しい姿をしているので妙見という。人間界に降り、衆生の災いを除き、罪を減じて寿命を延ばす」とされています。

 

こちらが高野山に残る『「妙見菩薩像」別尊雑記四八』です。この図像のルーツは平安時代に遡ります。

真ん中に片足で立っている仏さまが「妙見菩薩」になります。龍の背にのっておりますね。龍は中国においては皇帝、天子の象徴とされており、その背に乗る妙見菩薩は天界の王、諸星の王とされるものとなります。

 

この像は腕が四本あり、上の右手には白い珠をお持ちですがこれは「月輪」。上の左手に持つ珠は少し色がついております「日輪」となります。

下の右手には筆を、左の手には紙を持っておりますが、これを紀籍といいます。亡くなった方の籍は「鬼籍に入る」と申しますが、それに繋がる呼び名ですね。

それもそのはず、妙見菩薩は北極(1500年前には今の北極星はそこにはありませんでしたので、北極の場所)と北斗七星を象徴し、北斗七星は人の寿命を司る仏様だからなのです!

ちなみに人の誕生を預かる星は「南斗六星」です。
脇侍には硯を持つ少し緑色の夜叉と、もう一人の従者がおります。

 

こちらの菩薩は北斗七星を載せた蓮茎を持っています。

 

動画での説明はこちら↓↓↓

https://youtu.be/RUuai5jrUWU?si=MccClB66K6B5wHKH

 

時代が下り一般の人々にその存在が広がる中で、衆生救済を目的とした様々な教えが伝えられ、その大きな枠が妙見信仰を通して願いが叶うとされ、また、困っていることや問題が解決するともいわれることで熱狂的に信じられることになりました。

 

その信仰対象が道教の鎮宅霊符尊と習合し、霊符を受けることによって、思いが叶うとされるようになったのです。

何百種類という霊符がありますが効験祈祷法の一部として 

様々な肉体的病気平癒、熱発改善、感染予防、怪我予防、長患快復 精神的気弱改善、自傷予防、非行防止、 人間関係問題改善 ご縁成就、恋愛成就、結婚成就、縁切り離縁 商売繁盛、家業繁栄、経営改善、金銭富裕、金銀招入 夫婦円満、子孫繁栄、父子和合、 火難除け、災害除け、盗難除け、事故予防、訴訟勝訴 畜産安定、大漁富貴、家畜安全 古井戸無難、土地神鎮

等々が現代にも残されています。

これが実際の霊符

少し話が長くなりましたね。

次はまた次回とさせていただきます。

 

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