日本政府は、16日午前福井県にある関西電力・大飯原発の3号機と4号機の再稼働を
正式に決定した。
昨年3月の福島第一原発の事故以来、原発の再稼働は初めて。
野田首相は、関係閣僚による会合で「再稼動することを政府として最終判断した」
と正式に表明している。
一方、福井県の西川一誠知事は、再稼働について主な電力消費地である関西の皆さま
の生活と産業の安定に資するため、同意する決意を伝えると語った。
福井県知事の回答を受けて政府は、再稼働に向けた準備に入り、電力需要のピーク
を迎える7月末までに3号機、4号機ともフル稼働させることで、関西電力管内の電力不足
を解消する考えのよう。
しかし、肝心な安全対策は、総理が認めているようにあくまで「暫定的」なもので
周辺自治体の防災対策も進んでいない印象は否めない。
またもや「安全性」より「経済の論理」を優先した総理の決断に、重大な責任が
非常に重くのしかかることになるよう。
ついに再稼働が決定しましたが、原発を有している自治体の判断がOKなら即再稼働という
流れに繋がるのが異常に感じますね。
夏の需要ピークと言いますが、一般に報道されているように電力を借りることによって
節電も含めて、原発を稼働させなくとも供給が可能なことは明らかであります。
しかしながら、電力会社の経営優先となって安全性が失われてしまうという事は
同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。
東日本大震災からすでに1年以上も経過していますが、福島第一原発から避難されている
住民の方々は、政府対応は当時と全く変わっていないと諦めムードです。
事故が起きても、すべて想定外と誰も責任を取らずに決めつけられてしまう現状で
私たち国民は、いったい何を信じたら良いのでしょうか。
- 知りたくないけれど、知っておかねばならない原発の真実
- ¥1,000
- 楽天