先日朝の情報番組で
沖縄の芭蕉布の染織家、平良敏子さんを紹介していて
かなり感動しました～
現在９２歳の平良さん
人間国宝です。
平良さんが作る芭蕉布の帯は２５０万円もするそうですが
その製作工程を見ると
250万は安い、とさえ思ってしまいます。
だってその原料の芭蕉を栽培するところから
切り倒し、糸作り、糸を織るところ、
すべて自分でやるのです
92歳になった今でもです！びっくりです
番組では彼女の生涯を簡単に紹介してて
すべては長くなるので書きませんが、
結婚、太平洋戦争、離婚、ひとりでの子育て、芭蕉布の復興と
とにかくいつも一生懸命に人生を生きて来た人です
特に戦争中岡山の軍需工場で働いていた敏子さんが
玉砕された沖縄に帰って
芭蕉の木がすべて米軍によって切り倒されていたのを目にした時のショックは
大きかっただろうなーと思います。
でも子供の頃から芭蕉布作りに慣れ親しんだ敏子さんが
芭蕉布の復興にそれこそ命をかけて
ゼロからすべてを始め
戦争で夫を亡くした女性たちに技術を教えて
芭蕉布の復興を見事に成功させました。
かなり男勝りなバリバリな感じの人生ですが
ご本人はすごく柔らかい、そして失礼ながらとても可愛らしいお婆ちゃんで、
話し方もとてもふんわりとしています。
でも芭蕉布を作る時の顔はそれこそ真剣そのもの。
「芭蕉布を復興できたのも皆さんのおかげ。
ひとりでは何もできないから、皆さんのお力があってのものです」
と、どこまでも感謝を忘れない
そしてこの人にはきっと強い信念があるんだろうなと思わせるたたずまいです。
信念。
大事だなぁって思います。
人間1本太いものが身体の芯を通っていれば
たいがいのことは乗り越えられるんですね。
久々にテレビで
本当に尊敬できる女性を見ました～