2018年7月上旬、突然やってきた西日本豪雨

 

その日から1ケ月後、
倉敷市真備町の被災現場に行ってきました

 

 

午前中は、住宅3件の状況確認と見積りのための調査

午後は、お寺の改修工事に必要な図面作成のための調査
(↑図面が流されて無くなったようです)
 

 

まずはこの1件目のお住まい

下矢印下矢印下矢印

 

築50年以上
布コンクリート基礎 土壁

床上2.1mの浸水

 

 

土壁は浸水により脱落していて、

竹小舞がむき出しになっています

 

 

床下の土には消毒のための石灰が撒いてあります

 

そして土はまだ湿っています

 

 

 

そのあとに入った2件目の住まい

下矢印下矢印下矢印

 

推定築20年

べた基礎 乾式壁仕上げ 繊維系断熱材

床上2.0mの浸水

 

この2件にいえる違いは、『床下の乾燥度合い』で、


べた基礎の圧勝です

 

 

3件目は、空き家で手つかずのお住まい

できるだけ早く床をとっぱらい、

乾燥させることをお勧めしてきました

 

 

さて、先に調査した2件について、

工事を依頼されても1件目の布基礎のお宅は、

まだ工事に取り掛かりたくない状況です

 

できることなら、

表面の土を、深さ10センチほど取り除き、

コンクリートを打っておきたいところです

 

 

一方、2件目のべた基礎のお宅はすでに乾燥も進んでおり

ぼちぼち修繕工事に取り掛かってもよさそうです

 


ところで、日本には(岡山県内ももちろん)


『洪水ハザードマップ』

『浸水ハザードマップ』

『津波ハザードマップ』

『揺れやすさマップ』などなど(まだ他にもあります)、

 

その土地の危険性を知る大事な資料が発表されています

 

 

今回のボランティアや現地調査で得た経験をもとに、

 

べた基礎は当たり前として、

断熱材、構造材、建具、キッチンなどの設備機器などなど

 

その土地に応じた、『お勧めしたい性能・内容』
というものがかなりハッキリしてきました!むふふ


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やみくもに今まで同様の住まいを提供するのでは、お客様に申し訳ない!

 

『その土地に住むにあたり、必要な性能をチョイスする』

 

と考えないといけないのではないか!?


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やはり仕事で現場に入ると、

モードが切り替わって見るところが違いました

と、夜な夜な考えるまるやんでした

 

 

 

医食住

同源太極図

 

 

まるや住宅設計

松下 泰成

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