今回のメアリー・ステュアートは
文学座有志による自主企画公演です
しかもこの企画は
五本連続上演の内の一本で
他の四本は
川辺久造・沢田冬樹『命を弄ぶ男ふたり』
渡辺徹率いる文学座コント部新喜劇
金内喜久夫・本山可久子『この道はいつか来た道』
鈴木亜希子企画キッズシアター『怪人二十面相』
と
何の脈絡もなく
老若男女構わず
有名無名も問わず
やりたい人がやりたいことを次々とやるのです
いつからこんなに自主企画が花盛りになったのでしょう
私が文学座に入った頃は
自主企画という言葉はまだ存在せず
あったのは
無料で見せる勉強会だけでした
入場料を頂いてはいけなかったのです
今や当たり前になっている
座内でユニットを組んで外の劇場で公演したり
劇団にいながら自分で別に集団を持つことなどは
ほとんど許されないような空気でした
その掟?を破ったグループのひとつが
加納さんや高橋克明さんたちのH.H.Gです
分派活動のように随分叩かれていたけれど
先輩たちはとてもとてもカッコよくて
しっかり道を作ってくれました
そして少しずつ
でも確実に
芝居をしたい!という人たちの思いが劇団を変え
いつの間にか自然発生的に自主企画公演が生まれ
座内ユニットも堂々と外で公演を打てるようになりました
そして今や百花繚乱という感じ
芝居を愛する、懐の深い劇団です
私が入るずっと前も
こういうことが繰り返されて来たのでしょう
今後またどのような形に発展して行くのでしょうか
そんな歴史をつくる流れの中の1ページ
いや、一行かもしれないけれど
今日も頑張ろう!
典子