ポカポカですね

朝は
春の嵐でしたが

今は風もおさまって
穏やかな陽射し

いかがお過ごしですか?


カナヘイ花カナヘイ花カナヘイ花


ご縁のある
玉川大学芸術学部
パフォーミングアーツ学科の
卒業公演を拝観


不思議なのですが

この学園は来るたびに
なんだか
母校を訪ねる気分になります

この並木道も
桜が待ち遠しい

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『7本の色鉛筆』
矢代静一/作
太宰久夫 /翻案・演出

俳優さんもスタッフさんも
みなさん
ほんとにご立派でした

そして何よりも
太宰さんの翻案・演出で
話がとてもわかりやすい!


矢代静一さんのお芝居は
キリスト教に基づいた芝居が多いのですが

この芝居のテーマも
「原罪」

人は
生まれながらにして
罪を背負っているのか

人は
どうやって生きていけばいいのか

を観客に問いかけます


芝居を観ながら
どうしても私は
今やってる芝居を考えてしまうのです


『メアリー・ステュアート』

この作品も
やはり同じような問いかけが!


メアリーとエリザベスの「原罪」

「君主として生まれた重み」

そこから逃げることは「死」を意味する

「女王として生まれた宿命」



メアリーは
生後6日後に父王が亡くなり
スコットランド女王になるが

イングランドの王・ヘンリー八世が
その赤子の女王を襲って
スコットランドに侵攻し

生後まもないメアリー女王を守るため
戦死したスコットランド兵士は
何万人もいたとか

その後も彼女は
壮絶な人生を歩むのですが

物心つく前から
そんな人生が始まっていたのです


ビーグル犬しっぽビーグル犬からだビーグル犬あたま


エリザベスは
父ヘンリー八世の奔放な人生の犠牲者

幼い時に母を父親に殺され
その後は牢獄に入れられたり
何度も
色々な人に殺されかけて

本当に大変

かわいそうなのは
自分の母親が殺されたのは
「男が生まれなかった」という理由から

だとしたら
「女で生まれた私のせいで母は殺された」
と思わないわけがありません

切なすぎる


それでも

恐ろしいトラウマと闘いながら
50年近く英国を統治し続けた
精神力はスゴイ


この戯曲も
奥が深いのです


カナヘイハート

さて

夜はせんがわ劇場で
リーディング公演を観劇

『彼女の素肌』公演で
お世話になった皆さんに会えるのが
楽しみです



麗子