マルチ投稿になってしまいますがご了承ください。
支援学校へ在籍する生徒又は保護者が希望すれば、通常通学する学区の市立小学校の教科書を長期で貸与ができる制度の拡充について、先月から動いています。
これについてはブログでもその進捗を書いてあります。

普通教科書へのハードル1
http://ameblo.jp/masaking129/entry-11256437576.html

普通教科書へのハードル2
http://ameblo.jp/masaking129/entry-11256679655.html

普通教科書へのハードル3
http://ameblo.jp/masaking129/entry-11256679655.html

普通教科書へのハードル4
http://ameblo.jp/masaking129/entry-11262748368.html

昨日この件で相談をしていた、さいたま市議会議員の松下壮一議員 が、さいたま市の文教委員会の議案外質問で質問をしてくれました。
その内容が、松下議員の活動報告で書かれていました。

文教委員会で議案外質問をしました
http://www.s-matsushita.net/blog/index.php?e=355

以下その部分だけ引用させて頂きます。
特別支援学校の児童・生徒に対する教科書貸与の問題とは、特別支援学校に通っている児童・生徒が、自分の住む地元の小中学校に、「交流および共同学習」で授業を受ける場合、教科書を貸与する制度がないのですが、それに対して、希望する場合には、予習・復讐が可能となるように、教科書を貸与することが可能かどうかを質したものです。

さいたま市の議会における質問なので、基本的には、さいたま市における特別支援学校の児童・生徒についての答弁でしたが、私の再質問で、さいたま市に在住しながら、さいたま市以外の県立特別支援学校に通う児童・生徒に対する教科書は貸与できるのかどうか、と質問しました。
それに対する答えは、あいまいなものでした。
いわく「担任の教師が所有する、予備の教科書を、交流および共同学習の児童・生徒に貸与することができる」というものです。
しかし、それでは、その授業のときだけの貸与になってしまいます。
そうではなく、1年間とか、あるいは1学期の間とか、長期にわたって、予習や復習もできるように貸与できないか、と聞いたところ、
「教科書は、1冊300円~500円で購入できます」という答弁でした。
これでは、問題のすりかえです。
しかし、現在の法令のもとでは、そういう答弁しかできない、ということなのかもしれません。

行政側の回答としては、やはり法令で定めていないものに関しては、即答でOKとはなかなか言えないようです。
ただこれは分かっていた事なので「想定の範囲内」です。
何故なら、今まで私は我が子の支援行動で動くときには「前例が無い」という言葉は何度も聞いています。そして前例を作ってきました。
まずは、管轄の行政に対して一石を投じた事は事実です。
この行動に協力をして頂けました、松下市議会議員には心より感謝したいと思います。

幼少期の頃の療育は、軽度知的ハンデを伴う、発達障害の子どもほど、環境から受けるストレスなどはとても影響があります。
ましてや、軽度なほど、周りとの摩擦を感じて、周りとの『違い』を意識してしまいます。
それを考えると、幼少期(特に10歳までは)には、まずは生活のリズムと自身の特性を自身が理解していくことがとても重要であり、そのような療育ができるのは、専門の学校である支援学校しかありません。
ただし、支援学級でも素晴らしい先生に巡り会えて、成長している子どもたちも居ます。
しかしそれは、環境というより人に恵まれたという状態で「支援の偏り」が出てしまいます。

特にさいたま市では、支援学級の配置率が30%にも満たない地域になっていますので、支援学校の活用とその制度の充実が大切です。
学力低下も気にせずに幼少期には療育を徹底できるような、新しい特別支援教育の選択制度ができるようにしていきたいと思います。