自分亡きあと、残された我が子の人生について・・・。

これは障害児・者を抱える親御さんの永遠のテーマと言っても過言ではありません。
私も絶えず、そしていつも「自分亡きあと、我が子の人生はどうなるのか?」と考えて苦悩しています。
考えても当然、キリがない話ですが、やはり考えてしまいます。
そして、我が子への愛情が強ければ強いほど、その悩みも比例して大きくなります。

先日、FP社会保険労務士事務所 柔コンサルティングの平野厚雄 さんから、あるNPO法人をご紹介頂きました。
平野さんと私はRun4u というグループで知り合った、同じ障害児を抱えるオヤジとして普段は交流させて頂いている方です。
その平野さんからご紹介頂いたのは「NPO法人ら・し・さ」 です。
昨日、このNPO法人ら・し・さの理事長さんと他役員の方を含め5名で懇談させて頂きました。
今日はこのNPO法人ら・し・ささんが刊行された冊子について紹介します。

親亡きあとの支援ハンドブック ~知的障がいの子を持つ親のために~
http://www.ra-shi-sa.jp/noteguide.html


マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐-親亡きあとの支援ハンドブック


NPO法人ら・し・さ さんは、社会保険労務士やファイナンシャルプランナーの方々が集まって、各地域で様々なセミナーを行いながら、成年後見人の問題や、資産分与の問題、そして遺産相続などについて専門家の立場から相談にのっているNPO法人です。
この「ら・し・さ」さんがこの度、あたらしく刊行した親亡きあとの支援ハンドブック があります。

先日、平野さんがこの冊子についてFacebookで紹介されたのを見て、私がすぐに平野さんへ連絡をとり、今回の懇談が実現しました。

冊子については大きく分けて3冊に分類されております。
「ラスト・プランニングノート」そしてこれの活用ガイドとしての「ラスト・プランニングノート活用ガイド」です。
そして今回はその続きとして、知的障害者を抱える親の方に向けて刊行された親亡きあとの支援ハンドブックとなります。

例えば発達障害児・者には、その支援をする人たちがその当事者の障害特性を理解する為に書く「サポートブック」というものが存在しています。
これは各都道府県や自治体で配布されています。
そしてこれをネットで展開できるものとして、奥進システム社が展開している、インターネットサポートブック『うぇぶサポ』があります。

サポートブック『うぇぶサポ』
http://www.support-book.jp/

感性としてはこれに似ていますが、障害を持つ子どもを抱えた親が我が子に残す財産や資産、そして自分亡き後に受け取る障害年金の仕組みや、事例やお役立ち情報などが記載されているのが、この「親亡きあとの支援ハンドブック」となります。

私はこの冊子を拝見させて頂いたとき、そして今回NPO法人ら・し・さの方々と懇談させて頂いた時に感じた事。
それは「一番考えてはいけないことだけど、一番考えておきたいこと」だと思いました。

自分亡きあと・・・
一番考えたくない事です。しかし自分が生きているうちは自分が頑張れば良い。でも亡くなった後は、言葉を発することも療育することも支援をしてやる事も出来ない。
その中で我が子に対して残せてやれるのは、僅かながらの財産と、そして支援の仕組みと方法だと思っています。

自分亡きあと・・・
これを痛切に考えて、私は昨年、映画「海洋天堂 」を支援と啓発活動を行いました。
障害児を抱えた親は、その瞬間から「自分亡きあと・・・」というのは永遠のテーマです。
そこで生きているうちに、少しでも考えてあげたい。
その気持ちの中でこの「親亡きあとの支援ハンドブック」 は役立つ一冊となると感じています。

またこの様な冊子は他では観た事がありません。
是非とも、障害児を抱える親御さんたちにお奨めしたい1つのアイテムです。