せっかく丁度良いタイミングを与えてくれたので、普段思っている事を書いておきたい。
今日、埼玉新聞のトップ1面のカラー版で、私が代表を務めている団体の紹介をして頂いた。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐

おやじパワー結集へ NPO「おやじりんく」発達障害児の就労支援
http://www.saitama-np.co.jp/news02/03/01.html

これは、先月のミニ懇談会、そしてイベントを埼玉新聞社の取材者が、長時間丁寧に取材をして頂き、今回は素晴らしい記事にして頂けた。
埼玉新聞社には心より感謝申し上げます。

さて、この新聞の記事内容についてリンク先を御覧頂ければ、記事は皆様に御覧頂けるので、割愛させて頂きます。
私はこの記事が掲載されたことで、取り上げて頂き、とても嬉しい事ではあるが、決して浮かれないようにしたい。

これは自分への強い戒めとして書きたい。

それは、記事が掲載されたから、私たちの団体が評価された訳でもなく、そして一番の目的たる「将来の我が子らのような障害者たちの居場所を造る」という目的が達成された訳でもなく、支援体制が1ミリも変化した訳でも無いし、現実は何一つ変わっていないので、ここは理事たちとキチンと意識を併せて次の支援活動に向けて、方向性を決めていきたいと思っている。

設立からまだ3ヶ月。私たち法人の活動は、世論の評価・期待は自分たちが考えていた以上に取り上げて頂き、とても感謝をしている。
だからこそ私はモチロン、理事たちも身を引き締めるような思いで取り組んでいく必要がある。

昨日も理事と日付が変わるまで語り会った。

「次は何をするか?」「どうすれば変える事が出来るか?」
こんな真剣な話を6時間以上も行って様々な角度から考えた。

でもやはり導かれた答えは「頑張ることではなく変える」ということ。
昔に比べて、発達障害については、時代の変化もあり、支援体制も変わり、社会への理解も確実に変わっている。

だから私たち当事者を抱える親が、変わらないといけない時期だと話した。
愚癡では何も解決しない。他人のセイや責任していても、我が子は日々ドンドン成長していく。
だから将来を変える必要がある。その変える羅針盤となりうるのが、その当事者を一番理解している親の役目だと思う。

「行政・国は何もしてくれない」・・・・当たり前だ。
それは健常者と言えど、今の時代は他人の子を他人が何とかしないのと同様、障害を持つ我が子を特別扱いされることなど期待していては何も変わらない。

だから親・・・特に父親は我が子の羅針盤となりて、進みゆく路を少しでも拓いてその子が生活するうえで、躓きを減らしてやることが、父としての「子育て」ではないか?と感じている。

ただ、どうしても自分では自立困難な重い障害を抱える人もいる。
そういう方々に対しては、キチンと行政や国や社会がフォローアップ体制を整えて、支える必要はある。
しかし、我が子のような軽度な障害児は、大変ではあるが、将来に向けて、最後の最後のセーフティーネットはやはり「親の役目」だと思っている。

何度もこのキャッチフレーズは書いているが改めて・・・
こどもたちは、オヤジのチカラを待っている。