真輝は今日から小学校4年生になりました。
3年生までは特別支援学校に通っていましたが、4年生からは転校して、地元の普通小学校の支援学級になりました。

初日登校の転校はこの時期ではあり得ない雪となり、今まで支援学校はバス通学でしたが、普通の小学校は徒歩通学。この寒い雪のなか、慣れない道のりを約30分の徒歩で通学しました。
しばらくは保護者が行き帰りに付き添います。初日の初登校から、近所の通学班に加わり、私も一緒に学校まで徒歩通学しました。


子どもたちの歩くスピードも早く、真輝も小走りになりながら一生懸命付いていきました。
でも、寒い中慣れない道のりと雪が降る環境で手がかじかんだ様で泣き出す始末。

なんとか学校について、新しい環境のスタートになりました。
支援学校の時は、小学部だけで80名程度。でもこの小学校は10倍以上の1000名が居ます。
かなりの人数に圧倒されながら、何処に行けば良いか?何をすれば良いか?誰に聞けば良いか?など右も左も分からない状態が続きました。

今まででの支援学校の環境がどれだけ配慮されていたのか?を実感しました。

でも真輝のような軽度知的の情緒障害は、これから大人になる時「一般社会」と大きく接していかなければなりません。

「障害」という立場に頼っていたらいつの日か、必ず苦労をしてしまう時が来ます。
「障害」という立場で護られる環境から、大人になっていくとき「障害」を護れる立場になっていって欲しいという、私の子育ての思いがあり、この小学校4年から6年生までの第2フェーズは「社会」という厳しさと「すべて自分の思い通りにいかない」という気持ちの折り合いや、同世代の子ども達との新しい交流から色々と学んで欲しいと思い、あえて護られている支援学校から転校をさせました。

でも真輝の第一フェーズ(小学校1年から3年)までは、個別支援と療育は成功したと思っています。
親との強い信頼関係と「最後は親が味方で居てくれる」という気持ちは真輝の中で強く根付いたと思っています。
「家族」という信頼のあるプラットフォームから「社会」という自分の思い通りにはいかないという場へ進み、新しく色々と学んで欲しいと思っています。