休みの国 | ブリアンな日々

ブリアンな日々

悪性リンパ腫と診断されたブリアンの闘病の記録

今朝、ブリアンが逝きました。

浮腫と言うより「しこり」のように硬い腫れ物が喉を取り巻き、「ググッ」とイビキのような音を立てて息をしていたのですが、最期は呼吸困難となったのでしょう、一瞬首を上下に二回ほど振って落とし、動かなくなりました。舌が色がなく、チアノーゼを起こしていたようです。
ただそれまでは、特に苦しまず、昨夜は家内とともにリビングに布団を敷いて、ブリアンと一緒に寝たのです。
穏やかに、そして僕たちの揃ったところで逝ってくれて、最期まで本当に良い子だったと思います。

初めて我が家にやって来た頃、ブリアンはとにかく「怯え」てました。
どの仔もそうではあるでしょうが、ちょっとその程度が激しかった。
早くにブリーダーからショップに売られ、私達と出会ったときは既に4ヶ月でしたから、狭いケースでの生活が長かったのかと想像しています。
サークルに入っていても、自分の頭の上に広がる広い空間が信じられないと言った様子で、とても不安そうにしていました。

ダンボールで屋根をかけてあげと少し安心した様子。その名残りでしょうか、今でも雷で怯えたり、体調が悪くなると食卓テーブルや椅子の下に逃げ込みます。
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怖がって飼い主のふところに逃げ込む、なんてしてはくれません。
「おいで」と言っても来ません。
散歩では足元に付いて歩くなんて、ありえない!とっとっと、と先へ先へと我が道を行くのです。
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でも、そのブリアンが僕の隣に来て、ずっと一緒に居てくれたことがありました。
我が家に来たその年の秋、それまでも患っていたメンタルの病気で僕が会社を早退して寝ていたのです。
するとそのベッドの傍にブリアンがきて、家内の枕に頭を乗せて僕の方を向き、ずっと真剣な眼差しでこちらを見守ってくれていたのです。家族だったんです。
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ブリアンのおかげで僕のメンタルの病は良くなっています。

ブリアンは本当にたくさんの贈り物を僕たちにくれました。

思い出はつきません。我が家にはまだあちこちにブリアンがいます。