いつもご覧いただきありがとうございます。
昨日はアロマテラピーの学校でした。
12月から始めて、あっという間の3か月。
いよいよ今週で、修了式を迎えます。
毎回個性溢れる、素敵な先生方が担当してくださるお教室。
時々脱線して、先生の個人的な体験談などが聞ける時もあり、笑いあり、学びありの楽しい時間を満喫しています。
私がアロマテラピーの世界をもっと知りたいと思ったきっかけ。
それは、ハンドトリートメントのクラスを受けたことが始まりでした。
手を通して、相手の感覚を感じる――。
私たちは、あらゆる場面で、『手』を通して、相手とのコミュニケーションを取っています。
小さい頃、ケガをして『痛いの痛いの飛んでいけ~!』とさすってもらうだけで、
痛みが和らいだことがあったように、
手を繋ぐ
握手する
抱きしめる
など、手から生まれるコミュニケーションには、いつも温もりがあります。
ハンドトリートメントの授業では、
『する側も、受ける側も常に対等。どちらにとっても幸せであることが大事です。』
と教えられました。
そして、こんなエピソードも聞かせてくださいました。
―― お姑さんが病気で入院された時。
時間を見ては、病院に通っていたという先生。
毎日顔を見に行っても話す会話はいつも同じで、
ぎこちないまま帰ることも少なくなかったといいます。
そんな時、ちょうど仕事で疲れ切った自分のために通っていた、アロマテラピーの学校。
そこで初めて、ハンドトリートメントを習いました。
自分にできることはこんなことくらいかなーという気持ちで、最初は精油だけをいくつか持っていき、
お姑さんの好きな香りを一緒に選んだそうです。
最初は、あまり興味を示さなかったお姑さん。
それでも、トリートメントオイルを作って、行くたびにハンドトリートメントを少しずつ進めていったそうです。
そして、お姑さんとの会話も次第に増えていき、最後の時を迎えるまで、ハンドトリートメントをし続けました。
―― お葬式の時。
ある方から『あなたがお嫁さん?』と話しかけられました。
『○○さんね、いつもあなたのことを話していたのよ。今日もハンドトリートメントしてくれるんだって。
ニコニコの笑顔でね。』
最後まで面と向かって『ありがとう』と言ってくれることはなかったけれど、
本当は喜んでくれていたんだということを知り、お姑さんに対する感謝の気持ちが
込み上げてきたとお話しくださいました。――
このお話を聞いて、ハンドトリートメントには、無限の可能性があると感じました。
心にも体にも、温かくアプローチしてくれるハンドトリートメント。
気づかないうちに力の入った生活をしている現代の私たちには、緩めることの大切さを教えてくれます。
ハンドトリートメントを習った日の夜。
お風呂で子供たちの背中を流していると、
『人って、こんなにも温かいんだ。』
『人って、こんなにも愛しいものなんだ。』という幸せ感が溢れてきました。
香りと共に、手から生まれる温かなコミュニケーション。
それを伝えていくことが、私の喜びです。