と或る薬剤師の諧謔詩-an alcoholic capriccio- -3ページ目

と或る薬剤師の諧謔詩-an alcoholic capriccio-

自転車による日本一周をしながら、全国の秘湯や世界遺産を訪ねます。毎日飲むものは薬と酒。まだ見ぬ何かがそこにはある!

いつもと変わらぬ1日。

その時は必ずやってくる。

体力的にも、金銭的にも終わりがやってきた…笑

自転車もバッグも限界。針金でごまかしてるけど、あと1日だけもってくれ~


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最高の景色を背に沼田まで快走。


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朝ごはんは松屋の牛丼特盛り、アンパン2個、あと名古屋でもらった餞別。


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よ~~~っしゃあ!!!



天険の地、箱根へいざゆかん!!!






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いやでいやでしょうがなかった坂道


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もういやだと思うこともない…


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冬の本州で苦しめられた雪


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もう苦しむこともない…


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もっといやなこと味わいたいし

もっと苦しみたい


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ツラければツラいほど、てっぺんに登った快感は大きくなる!



峠を走りながら自然と笑みがこぼれてくる!



このままずっと坂を登っていたい!



最後に思った素直な気持ち!



なんだろう、箱根峠ってかなりきついって聞いてたんだけど、おかしいな。



坂登ってるのにめっちゃ楽しいし気もちいい!



万感の思いで汗を流すこと3時間











13時 てっぺん着!

箱根峠 標高846m


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終わってみればあっけなかった。まさか、箱根峠が物足りないなんて。

最終日による補正を考慮しても、箱根峠はそこまでキツい坂ではないかな。

この旅で自転車を押したのが、日光金精峠だけだったのはちょっと自慢できるかも♪あそこは、チャリ素人が旅に出て1週間で挑む坂ではない…笑




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箱根峠を越えたらそのままR1を東へ進み、平塚からR129で厚木、相模原と北へ進むと東京に入る。

ここから先は何一つ家路を遮るものがない平凡な道。

ウイニングランにしては100kmというのは長過ぎる気がするが、それも良し!20時ころには着けるかな♪





芦ノ湖と箱根山


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最高所、感慨深いなあ。


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ここからは小田原まで長い長い下り坂。

汗まみれになったシャツを着替え、スノージャケットを羽織ってグローブをはめて、ビュンビュン下りるぞ~!





キンキン


キンキン








後輪からおかしな音が(;^_^A


下り坂でトラブルはいやだけど、ゴールまで100kmもないから耐えてくれーーー!





キンキン


キンキン





なんか、音が大きくなってきた。

大丈夫かなーーー(・Θ・;)










キンキンキンキンキンキン!!!







あかん、これはあかんやつや!!!






きゅ、急ブレーキ!!!!





きききき~




パアァァン























( ◉◞౪◟◉)?
























ッアーーーー!!







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普通のパンクではないだろうと思ってたけど、、、


後輪のリムが裂けてる!?


な、なんなんこの症状…!?







とりあえずチャリを押して箱根湯本まで下り、郵便局へ。一番近い自転車屋さんは、芦ノ湖付近の元箱根にあるという。もうR1最高地点から200mくらいは下ってしまっているよ…

誤解している人が多いと思いますが、「坂はチャリを押せばなんとかなる」っていうのは恐らくロードバイクの話。荷物満載の旅チャリの場合、押して上るのだって信じられないくらい体力と筋力を消耗します。

ということで、残された選択肢は坂を下りて小田原で修理してくれる店を探すのみ。10km以上も押していくのかよ~まずいなあ…

















よし、乗っちまえ!!笑



よいしょっと…



ちゃんと減速しますからね~( ´艸`)








がたんごとん




がたんごとん





やっぱだめか~???







がたがたがた…






きいいいいいんん!!!








どうしたー!落ち着くんだジャイ子!




どうどうどうどう!




わかった!わかったよ!下ります下ります!


















16時


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原因はこれ


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後輪のブレーキシューが擦り減りすぎてシューがなくなってしまっていたのだ。

グレートジャーニーのブレーキは、ハンドル部分のブレーキをかけるとワイヤーが引っ張られ、ブレーキシューがタイヤを挟んでスピードをコントロールするというシステム。

シューがなくなると、固定している金属部分が直接ホイールのリム部分と接触してしまい、最終的にはリムが溶けて変形、もちろんタイヤもパンクしてしまうのだそう。



店員の説明を聞いて思わず納得。

下り坂になった途端おかしくなったのは、長時間ブレーキをかけていたからだったのだ。

そして、きいいいんと鳴っていた金切り声は、金属同士が擦り合っている音だったのだ。



しかし、ブレーキシューは島根で交換してたから、それから2000kmくらいしか走ってないんだけどなあ。。。

やっぱり紀伊山地で雨にあったり連日のヒルクライムのせいで、一気にシューが摩耗してしまったのかもしれない。





まったく、最後の最後まで「らしい」なあ…笑







ジャイ子もこんなに沢山の荷物を持たされて、さぞ苦しかったんだろうなあ。


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ごめんよ、あと少しだからな…





18時

ようやく修理完了!

小田原から家まで70km

時間は大幅に遅れたけど

焦らずゆっくりと噛みしめよう

泣いても笑ってもこれが最後

旅が終わる…………





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生きる意味をなくした多くの現代人




















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過剰な重力を背負うとひとは外に出るのをやめてしまう




















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日照時間と精神鈍麻の深い相関性




















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旅と旅行の最大の違いは道中にこそある



旅は点と点で結ばれた線を楽しむもの



徒歩、リアカー、カヤック、自転車、バイク、車、電車、飛行機…



遅ければ遅いほどいいけど、楽しみ方は人それぞれ





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とりあえず外へ出てみよう!


しらないことが沢山ある!


新しいことが次々と起こるから悩んでいる暇がなくなる!


外の空気を吸って知らない土地で知らない人と話すことでようやく気づけた


奇跡が積み重なってできたのを日常っていうんだ








ブログに書いたことは旅のほんの一部


嫌みも言われた


怒られたこともあった


人に言えないこともした笑



でも、どんな負の感情も最後までは続かない


感謝が全ての感情を上書きしてくれる





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このチャリ旅は出発の数ヶ月前にほんの思いつきで決めたことだが、よくも悪くも東日本大震災はきっかけのひとつ



2011.3.11

テレビで何度も流れる映像を見て、毎日心臓が張り裂けそうになった

山形で働いていたとき、同じ東北に住む者として対岸の火事で済ますなんてとても出来なかった

医療派遣で向かった石巻、陸前高田、大船渡の惨状は、ブラウン管を通してでは感じきれないものがあった

明日のことなんて誰にも分からないという悟りにも似た感情

それから

関わったひとびとが交わすありがとうがとても深い意味を持っているような気がした






後付けで考えるなら、この旅は感謝をする為の旅だったのかもしれない

旅が終わったら、この恩をこれから出会う人たちに返していこう

そうやって感謝が輪廻していくのって気持ちいい!

物語の続きは誰もに用意されている

次のストーリーテラーは誰だろう?





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日本を見て回ってわかったこと…



俺はまだ日本のことを何も知らない



旅を終えたから日本を知り尽くしたなんてちっともおもっちゃいない



これから、これからだよ





























このブログを通じて応援してくださった方々










旅で出会った全ての方










そして、9ヶ月待ち続けてくれた家族へ









23時 自宅


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ただいま!!!!










それと










ありがとうございました!!!










またいつか地球のどこかでお会いしましょう!!










これで、ようやく次の夢に向かって出発できるかな~!









だってそうだろう?










ひとの夢は終わらねえ!










日本一周自転車旅 完


長い間ご愛読ありがとうございました!




















まとめ記事について、何かリクエスト頂けると助かります~!

これから旅を考えている方へも可能な限りアドバイスできればと思います。

というわけで、このブログはもうちっとだけ続くぞい!………たぶん笑











静岡県富士市 中央公園
↓R1,R129
東京都府中市 実家

最大標高差
875m
平均斜度
全体:0%
上り:4.2%
下り:4.2%
獲得標高
上り:1319m
下り:1302m

走行距離144km
走行時間9:15
総走行距離12074km
総走行時間705:58






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