昨日、とうとうアービンから一度も連絡が来なかった。
わたしは、彼とまめに連絡をとるのをやめてしまったため、
いずれ、こんな日がくるとは思っていたけど。
アービンは、わたしがすごく忙しいことをわかっていた。
実際、忙しい。
家事と育児だけならまだしも、仕事がかさなると忙しい。
忙しさのせいで、アービンとの連絡を怠ったともいえる。
でも、そういうわけでもない。
よくある話だけど、
恋人のあいだで、
”仕事が忙しくて連絡取れない” とか
”仕事が忙しくてデートの時間がつくれない” とか、よくある話だ。
この、”忙しいから” というのは、
日本人がよく使う、もっともらしい 「言い訳」 だとわたしは思っている。
「忙しくて」 とさえいえば、相手はある程度納得してくれるんだ。
でも、どんなに激務の人であっても、
真に大事な人のためであれば、なんとか時間を工面するものだ。
少なくとも、「時間を工面する」 という努力はする。
忙しいから会えないとか、
忙しいから連絡できないと恋人から言われたら、
その恋人は、自分のことをそこまで大事に思ってないか、
単に、そいつが、時間の管理能力に乏しいというだけだ。
自分のことを好きじゃい + 無能
とくれば、そいつと付き合う必要なんてないだろう。
そしてまさに、その 「そいつ」 とは私のことなのだけど。
アービンはこういっていた。
君はすごく忙しくしているね。
ゆっくり休んで。
確かに、そうだ、休みたい。
でも、アービンと連絡を取りたい気もする。
でも、体が動かない。
アービンにときめいた日は、
どんなに忙しくても、彼との時間を作った。
でも、どうやら、彼はわたしにとって、そこまで大事な人ではないらしい。
大事な人は、すぐそばにいる。
わたしの時間のすべてを使い、それをうとましく思わない相手。
それは息子なんだ。